$圏外の日乘-楽器の世界2_プレイエルのピアノ
(デジタルセンセーション、2010.1)

以前、ブランシェのチェンバロを
中野振一郎が弾いたDVDを紹介しましたが、
それと同じ、浜松楽器博物館の
レクチャーコンサート・シリーズ第2弾です。

Amazon のデータだと3月29日発売ですが、
DVDのジャケットだと
上記の通り、1月になってます(発売日不記載)。

今回はフォルテピアノ奏者・小倉貴久子が
フランスはプレイエル社のピアノで、
今年生誕200年を迎えたショパンの、
ノクターン 変ホ長調 作品9-2 と
ピアノ協奏曲 第1番 ホ短調 作品11の
室内楽版の演奏が収められています。

小倉貴久子のCDは、
このブログでも何枚か紹介しましたが、
実際の演奏にライブで接したことはありません。

その意味で、
動く! 話す! 小倉さんを見るのは
初めてなんですが、
弾いている時に
ピアノをあやすような表情をするのが
面白かった、といっては悪いのだけれどf(^^;
表情豊かだったのは、何となく意外でした。

それはそれとして、
ショパンがヴィルトゥオーソ・ピアニストであったことが
非常によく分かるカメラ・アングルでした。

プロに対してこういう感想は失礼かもしれませんが、
何でそんなふうに指や腕が動くの~と、びっくりです。

巻末には小倉さんへのインタビューが収録されており、
プレイエル・ピアノのアクションが
映像で説明されています。
まあ、よく分からないのですが(苦笑)
鍵盤をいちいちあげないと次の音が出せないという
シングル・エスケープメントの演奏がたいへんだ
というのは、何となく分かりました(^^ゞ

ノクターンは、おそらく誰もが
一度は聴いたことのある曲だと思いますが、
ここでの演奏は、ショパンが
弟子にレッスンを付けた時の書き込みを
活かした演奏だそうで、
ときどきハッとさせられるところがあります。

1830年製作のプレイエル・ピアノとなると
音色は、現代のピアノと
さほど変わらない感じがしますが、
それだけにピアノ・ファンには
受け入れやすいかもしれませんね。