中野振一郎は、2006年になって、
デビュー20周年記念盤として
ゴルトベルク協奏曲を再録音しています。

(マイスター・ミュージック MH-1205、2006.6.24)
旧盤を入手したので、いい機会だと思い、
Amazon で購入しました。
こちらは1枚組。
トータル・タイムが78分42秒で、
一部、ダ・カーポを省略しています。
旧盤のピリオド楽器による演奏では、
楽譜のダ・カーポ指示を
全て忠実に再現してましたが、
その中野も、やはり
媒体(メディア)の論理に
従わざるを得なかったのか、
という感じもしますが、
そう単純な話ではないようで。
さっと聴いてみて、びっくりしたのは、
ダ・カーポよりもテンポの違い。
実は、旧盤のピリオド楽器演奏と
新盤の演奏とは、
総演奏時間が同じなんですが、
にもかかわらず
一部ダ・カーポを省略したのだとすると、
新盤の方は明らかに、ゆっくりめの演奏
ということになりますね。
特にびっくりさせられたのは
第30変奏のテンポ。
第30変奏はクォドリベットという、
ふたつの民謡を掛け合わせて
ひとつの曲にするというスタイルの曲なんですが、
今まで聴いたことのあるクォドリベットは
みんな陽気なテンポで弾かれていた気がします。
中野がここで弾いているような、
ゆっくりとした演奏は、初めて聴きました。
旧盤のピリオド楽器演奏版による
クォドリベットの演奏時間は1分57秒。
同じ盤のモダン・チェンバロ演奏版だと2分19秒。
これが新盤では3分2秒。
だんだん長くなってる(藁
演奏がゆっくりだから、
1枚に入りきらなかったわけで、
旧盤の演奏時間で今回も演奏すれば、
ぴったり収まったはず。
むしろ、ぴったり収まらないことが、
メディアに妥協しない姿勢を
示しているともいえるわけで。
こういう、ゆっくりめの演奏になったのは、
「ただ一つの型で淡々と朗読を続ける
…いうなれば修行僧の長大な旅」
という曲解釈からきたものなんでしょうか。
個人的には旧盤のテンポの方が好みです。
なお、今回使用されているのは
1710年にミートケが製造した
ジャーマン・スタイル2段鍵盤楽器のコピーです。
デビュー20周年記念盤として
ゴルトベルク協奏曲を再録音しています。

(マイスター・ミュージック MH-1205、2006.6.24)
旧盤を入手したので、いい機会だと思い、
Amazon で購入しました。
こちらは1枚組。
トータル・タイムが78分42秒で、
一部、ダ・カーポを省略しています。
旧盤のピリオド楽器による演奏では、
楽譜のダ・カーポ指示を
全て忠実に再現してましたが、
その中野も、やはり
媒体(メディア)の論理に
従わざるを得なかったのか、
という感じもしますが、
そう単純な話ではないようで。
さっと聴いてみて、びっくりしたのは、
ダ・カーポよりもテンポの違い。
実は、旧盤のピリオド楽器演奏と
新盤の演奏とは、
総演奏時間が同じなんですが、
にもかかわらず
一部ダ・カーポを省略したのだとすると、
新盤の方は明らかに、ゆっくりめの演奏
ということになりますね。
特にびっくりさせられたのは
第30変奏のテンポ。
第30変奏はクォドリベットという、
ふたつの民謡を掛け合わせて
ひとつの曲にするというスタイルの曲なんですが、
今まで聴いたことのあるクォドリベットは
みんな陽気なテンポで弾かれていた気がします。
中野がここで弾いているような、
ゆっくりとした演奏は、初めて聴きました。
旧盤のピリオド楽器演奏版による
クォドリベットの演奏時間は1分57秒。
同じ盤のモダン・チェンバロ演奏版だと2分19秒。
これが新盤では3分2秒。
だんだん長くなってる(藁
演奏がゆっくりだから、
1枚に入りきらなかったわけで、
旧盤の演奏時間で今回も演奏すれば、
ぴったり収まったはず。
むしろ、ぴったり収まらないことが、
メディアに妥協しない姿勢を
示しているともいえるわけで。
こういう、ゆっくりめの演奏になったのは、
「ただ一つの型で淡々と朗読を続ける
…いうなれば修行僧の長大な旅」
という曲解釈からきたものなんでしょうか。
個人的には旧盤のテンポの方が好みです。
なお、今回使用されているのは
1710年にミートケが製造した
ジャーマン・スタイル2段鍵盤楽器のコピーです。