昭和ライダーのスペシャル番組といえば、
以下の6作品が知られています。

01.仮面ライダー100回記念パーティーで上映された
「われらの仮面ライダー」(1973)

02.仮面ライダーストロンガー放送終了記念番組
「全員集合! 7人の仮面ライダー!!」(1976.1.3)

03.スカイライダー放送開始記念番組
「不滅の仮面ライダースペシャル」(1979.9.8)

04.仮面ライダーZX唯一の映像化作品
「仮面ライダースペシャル
 10号誕生! 仮面ライダー全員集合!!」(1984.1.3)

05.仮面ライダーBLACK放送開始記念番組
「これが仮面ライダーBLACKだ!」(1987.9.27)

06.仮面ライダーBLACK RX放送開始記念番組
「仮面ライダー1号~RX大集合」(1988.10.16)

01の仮面ライダー100回というのは、
仮面ライダーV3の放送第2回が、
ちょうど仮面ライダーの第1話から数えて
100話目になることからで、
V3の第2回は、ダブル・ライダーが
原爆を抱えたカメバズーカと共に爆死する
というダブル・ライダー引退の話でもありました。

まあ、しばらくしたら復活しましたが(藁

あと03では、本放送時に
映画『仮面ライダーV3対デストロン怪人』(1973)
が、まるまる1本放映されました。

先日のスペシャルでの
『仮面ライダー電王 俺、誕生!』のように、
インタビューなどでブツ切れになることは
ありませんでした。

だから余計、先日の2時間スペシャルは、
何だかな~という感想を持ったわけです。

これらの昭和ライダー・スペシャルの内、
01から04までを収めたレーザーディスクが
下の写真の2枚です。

圏外の日乘-仮面ライダースペシャル(LD)
(右:東映・東映ビデオ LSTD 01400、1997.9
 左:東映・東映ビデオ LSTD 01502、1999.1)

リリース年月は、LD本体の
どこにも書かれてないので(ひでぇ~)、
別の資料で補っておきました。

2枚とも、もともとビデオで
リリースされたものですが、
ビデオ版に収録されていなかった短編映画
『仮面ライダー世界に駆ける』(1989)と
『仮面ライダーワールド』(1994)が収められています。

これがさらにDVDの
『仮面ライダースペシャル』
(DSTD 06797、2004.11.21)になると、
02~04のみの収録となります。
他のはそれぞれ、仮面ライダーのDVD-BOXや、
RXのDVD、仮面ライダーJのDVDなどに、
特典映像として入っていくからなんですが……。

久しぶりに観て印象的だったのは、
昭和ライダーの場合、
特に02、03の2本ですが、
小林昭二演じる立花藤兵衛が語り部となって、
子供たちにライダーの雄姿を語る
というスタイルが、
独得の雰囲気を出している点でした。

そういうスタイルは、
平成ライダーではもう採れない。
番組内のキャラではなく、
番組外のファンやヲタクが紹介するしかない。
だからバラエティやトークのスタイルを
採らざるを得ないのだし、
子供のためのものではなく、
大人をターゲットにしたものになる
(気取っていえば、距離感が生まれる)んだなあ、
という、当り前といえば当り前なことに
改めて気づかされたことでした。

いくつになっても、下のような映像を観ると
作品世界にすぐに入り込める、
なんてことはないわけですなあ。

圏外の日乘-仮面ライダースペシャル(DVD)

上の携帯用DVDプレーヤーに映っている映像は
「全員集合! 7人の仮面ライダー!!」から、
本郷猛らに会って感動する藤兵衛さん(藁