先に、モダン・フルートによるソナタの演奏は
あと1枚、ラリューのしか持ってないと書きましたが、
実は、変わり種のなら持ってたりします。

圏外の日乘-フルートとオルガンによるソナタ集
(カメラータ・トウキョウ 25CM-201、1998)

録音は1990年6月24~26日で、
何で発売までに8年もかかったのかは、分かりません。

ディーター・フルーリーはウィーン・フィルの
フルート奏者だそうですが、
モダンのオーケストラや
バロック以降の音楽に親しんでいないため、
知名度の程はよく知りません。すみません。

オブリガートは、
テオ・ヴェグマンによるオルガン演奏で、
こういう変わった編成には弱いので、
店頭で見かけた時、衝動買いしちゃいました。

収録曲は、真作から
ロ短調 BWV1030とイ長調のBWV1032の2曲、
偽作とされているものから、
ト短調 BWV1020と変ホ長調 BWV1031の2曲、
そして「音楽の捧げもの」から
カノン風フーガだけ採られて、収められています。

これは、パイプ・オルガンですから、
いってみれば3本の笛で演奏しているようなもので、
音色は面白いのですけど、
フルートはよく鳴っている代わり、
オルガンの音のバランスが、
やや劣る感じがしないでもありません。

あと、ストップによる音色の変化が
曲によってはかなり微妙。

パイプ・オルガンが、ガンガン鳴ったら、
フルートの音が塗りつぶされてしまうでしょうし、
難しいところなんでしょうけどね。

だからというわけでもありませんが、
たまに、ホントにたま~に(笑)
プレーヤーにかけるくらいだったりします。

ただし、今回聴いてみたら、
BWV1032は意外とハマってるかも、
という印象でしたけどね。