彼が健康診断で、便に潜血があるので大腸ガンの疑いがあり・・ということで、昨夜から準備をして今日詳しい検査をした。

大腸ガンと言われても、彼の生活パターンなどから私は全く心配ないと勝手に思っていて、それよりも昨夜の夕飯以降検査終了まで何も食べられない彼がかわいそうだな。。くらいにしか思っていなかった。
それに、大腸ガンの検査といえば下からカメラを入れて行う検査で、私も一度経験していたので、あの気持ち悪い検査をするのか・・かわいそうな目に遭ってしまうな~なんて思っていた。


病院に向かう前の時間・・部屋でオリンピックを見ながらくつろいでいた。
折りしも、テレビでは大好きな女子フィギュアフリーの最終組滑走。

キム・ヨナの完璧な演技の後の真央ちゃんの演技・・
もう、検査の時間になるから家を出ないといけないのに、興奮しながら本命の真央ちゃんの応援。
点数を確認することなく、少しだけため息まじりに彼と一緒に家を出た。


家から10分程の病院に私も付き添い「彼は絶対にガンなんかじゃない!」と思っていた私も待合室で待つ間に、だんだんと不安になってきてしまった。


そのうちに彼が検査の準備に呼ばれ、一人になった私。
浮き足立つというのはこういうことなのかな?
彼と一緒の時は、自覚がなかったのに急にトイレに行きたくなったり、そわそわと落ち着かないことに気付いた。


ロビーを横切ってトイレに行く間に、受付に設置されたテレビからは表彰台の様子が映し出されていた。
丁度、母親を亡くした直後のジョアニー・ロシェットが3位の台に、そして・・真央ちゃんは向かって左側の台に呼ばれていく途中だった。
その順位にも、真央ちゃんの悲しそうな表情にも心が動かない。なんとも不思議な感覚だった。




元居た検査室の前の椅子に戻った私は、急に目の前の扉の中の彼は今・・どんな思いをしてるんだろう?とふと思ったとたん、祈らずにはいられなくなってしまった。


並びの椅子に座るおばあさんと、その家族。。娘さんかな?お嫁さんかな?その二人の声が静かな待合廊下に響いて、中の話し声とか機械の音をつぶさに聞き取りたくて落ち着かない私は、2度・3度と座る場所を移動して。。

それでも、そのおばあさんの声がうるさく感じて益々落ち着かない気分になった。

誰かこのおばあさんのおしゃべりの声、注意してくれないかな?
指を組んでぎゅっと握り締めたせいか、手の甲の変なところに見たこともないシワが出来たりして。。



そんな落ち着かない気分で40分以上経った頃、入ったドアではないところから彼が出てきた。



結果は・・やっぱり杞憂だった。

いろんな小さなことに一喜一憂してる私。

でも、あらためて感じたことがある。



健康でいつまでも、出来るだけ長く、あなたと一緒に居たい。


婚活してる頃、夢にまで見ていた関係があなたと私の間にはあるんだ。


やっぱり、人は人によって磨かれて光るんだってこと、またあらためて気付かされたな。。









とにかくよかった。。