11月24日(日曜日)


カナモトホールでジェイコブ・コーラーさんのコンサートでした。



有名曲ジャズアレンジとオリジナル曲。YouTubeチャンネルで視聴したステキな曲、カッコいい曲を生で聴けてテンション上がりました!


ステージ上にはグランドピアノ(スタインウェイ)と、アップライトの被爆ピアノ。
向かって右側の白い物は、写真だと照明を反射して全く文字が見えませんが、肉眼だと「HIBAKU PIANO」と書いてあるのがハッキリ分かりました。

私は3階の真ん中辺りの席でした。



被爆ピアノでの平和運動的な全国ツアーで、ジェイコブさんを札幌の大きなホールに連れてきてくれた民音さんに感謝!

ジェイコブさんも喜んでいました。


民音公式サイト

すごく良い紹介文です。

少しだけ文章お借りして貼り付けます。


今回のコンサートでは、被爆ピアノのコーナーを設け、往時歌われていた童謡・唱歌を披露します。使用する被爆ピアノは、1945年8月6日原爆投下時の広島において、広島の爆心地から約3キロ以内で爆風、熱線、放射能等の被害を受けたピアノの一つ。この悲しき歴史を忘れることなく、平和への願いを込めて名曲の数々をお届けします。

まず被爆ピアノの演奏から始まったコンサート。作られてから100年くらいのピアノということで、マイクが無いし小さな音を想像していました。

しかしさすがカナモトホールは響きが良く、ピアノの前板を上も下も外して音が大きく出るようにしていたこともあってか、音量がじゅうぶん大きかったのです。

ジェイコブさんの弾き方、腕前もありますよね。


また、同じステージで現代のピアノも使用し、映画音楽やジャズの名曲、クラシックや洋楽など幅広い世代が楽しめる曲目を、上品かつロマンティックに演奏します。

「上品かつロマンティック」って説明が的確ですよね~!

映画音楽、アニメ系、ピアソラ、ビリー・ジョエルなど大好きな曲が実際に聴けて嬉しかったです! 


ジェイコブさんは演奏もMCもノリノリで上機嫌でした。どちらのピアノでも心のこもった素晴らしい演奏が聴けて、ほぼ満員の客席も一体となって楽しみました。

民音さん主催なので会員の人が多かったと思われますが、高齢者も親子連れもたくさんいて、知らない曲でも知ってる曲でも大拍手!


もちろんCD等の販売があり購入者はサインと握手もしてもらえたんです😊私は早く帰りたかったので諦めましたが、結構な行列でした。

そして周囲の席にいた人の購入量にビックリ!1人で数種類のCDを買っているとか、小学1年生くらいのお子さんが嬉しそうに楽譜やCDを持っているとか。すごい!

被爆ピアノで演奏したアルバムも販売されています。Amazon楽天他、ご本人からの経緯説明はこちらから。

被爆ピアノでの録音CDについて


この被爆ピアノの持ち主で調律師の矢川さんもツアーに同行しています。……と言うか、このピアノで平和の種まき活動をしているのが矢川さんなんです。

ジェイコブさんが平和に関するアクションを起こすきっかけは、こちらで読めます。

ジェイコブさんと矢川さんの対談


国立競技場で昨年行われた未来アクションフェスに、被爆ピアノ演奏依頼があって参加し7万人の前で演奏、それを見た主催社からツアーの話が来たとステージMCで教えてくれました。
未来アクションフェスでの演奏ジェイコブさんチャンネル 戦場のメリークリスマス


矢川さんはコンサート後半の最初に登場し、被爆ピアノと平和活動について語ってくださいました。北海道も何度か来ているとのことです。初めて来たのは私の母校の女子大生からの依頼だったと聞き驚きました。

ちょっとしたハプニングがあって、グランドピアノの鍵盤が前半の演奏で1個壊れて音が出なくなったのです。
聴いている私達にはわかりませんでしたが、後半が始まった時にジェイコブさんから聞きました。
矢川さんが休憩時間に調律と修理を試みましたが、音が出ない鍵盤は短時間では直せなかった……だからその鍵盤を使わないで弾きますって!
ジャズは自由な音楽だから大丈夫との言葉通り、最後まで問題なく終演しました。ちなみに壊れたのは高音のA(アー)(ドレミで言うとラ)だそうです。

念願かないジェイコブさんのホールコンサートを聴けて嬉しい気持ちを抱えつつ、友人とカフェへ。

色々お話して旅行のお土産まで頂きました♪

日が落ちるのが早く、大通公園のイルミネーションが点灯して綺麗。
大通公園で行われているミュンヘンクリスマス市も久しぶりに行ってみたいけど、この日はパス。インフルもらいそうで自粛してましたが、とりあえず無職ですからちょっと寝込んでも迷惑かけないし、コンサートはしばらく予定無しってことで近々……。


翌日25日(月曜日:祝日)は札幌コンサートホールKitaraで反田恭平さんのリサイタルでした。


大人気の反田さん。今回もサイン会があるので開演前のCD物販コーナーは長蛇の列。
うわぁ~!これはダメだと諦めて客席へ。この日は2階の真ん中辺りの席でした。





ブラームスとショパン。深い音楽の調べに没入

……したかったのですが何故か客席の雑音が多く残念でした。響きが素晴らしいホールは客席の微かな音も反響します。

咳は仕方がないけれど経験したことがないくらい多くて、ひっきりなしに会場のあちこちから誰かの咳が聞こえて落ち着きませんでした。

加えてカサコソカサコソという音、何かを落とすカターン!という音。中でも私の後ろの方から聞こえたカサコソ音は、何をしているのかと腹が立つくらい止まずに続きました。アンコール時にはまさかの鈴の音。バッグの中の鍵にでも鈴をつけてるの?私もそうですけどコンサート中に鍵を触り音を立てた事はありません。お茶の間で聞いてるんじゃないのよ~みんなお金を払ってホールに出かけてきているのよ、タスケテ。

この演奏会の何日か前にSNSで見たのですが、何処かの会場でステージに登場し演奏の態勢についた反田さんが、立ち上がり客席2階方向を指して「音がする」と言い袖に引っ込んだそうです。

なんの音かわかりませんが、たぶん電子音かアラームの類ではと私は想像してます。

さすがに咳とカサコソで引っ込むことはないと思いますし演奏を止めることもないと思いますが、迷惑かけないようにマナーは守るべきではないでしょうか。


演奏は期待を裏切らないものでした♪
ブラームスのピアノソナタ、たぶん私には一生理解できないんですけど、反田恭平さんの紡ぎ出す音の世界は素晴らしい。
ショパンのスケルツォは聴く機会の多い曲ですが、反田さんの汗だくの演奏に、絶えない雑音の邪魔を超えて感動しました。

ところで、なんとこの日もピアノが不具合を起こしました。前半でアクシデント、休憩時間に調律師がんばるという昨日と同じ事態です。

前半の演奏が終わった途端に近くの席の男性が「あり得ない!」と言いました。お連れの方たぶん奥様に説明していたのですが、こんな演奏をプロがするなんて考えられない、たぶんピアノが壊れてるよ、直しに来るよ!と。
その言葉が終わる前に調律師さんが出てきて、普段の休憩時間の調律では見られないような調整が行われました。

私には「あり得ない」部分などわかりませんでしたが、そう言った男性は音楽関係のプロのようでした。
開演前と休憩時間に、最近招待された演奏会の話やホールの音響の話を奥様にしていたので、近くにいた私はへ〜と思いながら聞いていました。大声じゃないので聞こえたのは何となくです。
友人にこの話をしたら、たぶん〇〇の講師の人だと教えてくれました。

終演後、サイン会参加者の列は何百人いたことか。家が遠い私は諦めました。


11月は4つもコンサートに行けて幸せでした。去年の今頃は体調を崩し、楽しみにしていたコンサートを次々と流してしまって落ち込んでいたことを思い出します。

コンサートの他にはDisney+「トッケビ」を観たり、弟が録画してくれたNHK角野隼斗さんの番組、同じディスクに入れてくれたたくさんの坂本龍一関係の番組を観たりしていました。
坂本龍一が亡くなる直前まで病床を撮っていたのはビックリです。両親を看取った時のことを思い出し、ちょっと心が痛くなってしまいました。
コンサート映像などは、角野さんきっとこれに影響受けたのかなと思うような部分がたくさんあって。
元気な時の坂本龍一が偉大だというのが理解できて、弟の良いオススメでした。