新春マーケット事情

　昨夜発表されたトルコ指標の結果とトルコ中銀声明です。
25日20:00　トルコ中銀政策金利

　　　　　　　45.00％、前回42.50％予想45.00％
25日20:11　トルコ中銀声明
　インフレが予想される範囲に収束するまで、政策金利の現行水準が維持されるという文言が発表されました。
　要するに利上げは打ち止め。今後の金利に関してはインフレ次第という内容ですね。この内容を受けてチャートのほうは発表直後に関しては日足レベルでは大きな変化はありません。

　エルドアンのエルカン支持発言に安堵したものの市場の見立てはシビアですなぁ。
　これから利上げ打ち止め声明に対して果たして市場がどう反応するかまずはNYタイムの様子を見守るしかありません。

　政策金利発表から一夜明けた状況ですが、ドルトルコ、トルコ円ともに日足ベースでは、ほとんど動きがない状況になっています。
　　　

　とりあえず、トルコ中銀が利上げ打ち止めを宣言したため、ここから先は経済面に関してはインフレがいつ下がるか。そして政治面に関しては3月のトルコ地方選挙が焦点になりそうです。

　あとは格付けがいつ上がるかですね。

　とにもかくにもインフレが低下し格付けが上がった時が、本格的なトルコリラの浮上になりそうですね。
　あとはトルコ円の値を司るドル円ですがチト伸び悩んでいます。
　テクニカル面では上昇トレンドを形成していた下値支持線が下にブレイクされそうな雰囲気になっており、そのまま奈落に垂れ込みそうな状況になっています。

　今後のドル円の動き関してですが、米のさらなる利上げはあまり期待できないですし、日銀のマイナス金利解除がカウントダウン的な状況ですので流れとしては円高方向に進むことになりそうです。
　　

　この流れに乗って、直近のメキシコペソ円も８.５円台まで下落。

筆者口座維持率も1300％目前で腰折れ、1275％まで低下。

今年はこれまでと違って中東問題、台湾問題、中国経済問題という大きなリスク問題がありますし、その上で米大統領選というビッグイベントがありますのでイレギュラー的な動きが多発しそうです。

　最後に23日の植田日銀総裁の会見を受けて、金融政策変更の時期が早まる可能性がでてきたとすれば、円安傾向が続くという見通しも修正せざるを得なくなります。

　今の段階でマイナス金利の解除が3月に行われると見通せるわけではなくなりましたが、その可能性については頭に入れざるを得なくなってきたため、一方的な円安シナリオは難しくなってきたと言わざるを得ません。

　ただ、一方で円高に向かうほどのインパクトはまだないと感じるので、円相場はもみ合いに入っていくのではないでしょうか。

　次の方向が出るまでにドル円は146円台から148円台でのレンジ相場に入る可能性が高いと考えておくべきでしょう。

　次の注目は、このあとに開催されるECBの理事会と来週行われるFOMC。どちらも今回は金利据え置きが確実ですが、3月以降の政策運営について何らかの示唆があるかどうかが注目です。

メキシコペソ生活 60

メキシコペソ生活　60