イケヤです

ある話があるんだ。
俺が大学生のとき、英語の先生から聞いた話。
ニコライっていうんだけど。
ニコライは来日するまで、
トルコで英語の先生をしていた。
そのとき出会ったトルコ人は、
昼下がりに、カフェでコーヒーを飲んでいたんだ。
何の刺激もない穏やかな午後だったらしい。
爆弾テロ。
凄まじい音と衝撃波。
我に返り、
あたりを見回すと、
ちぎれた腕、足、
真っ赤に染まった人間が倒れていた。
そのカフェは爆弾によって吹っ飛び、
従業員、客は全員死亡。
でも。
そのトルコ人だけ、なぜだろう。。。
無傷で生き残った。
その体験から、彼は
「自分の人生は、今回のテロで死んでいった、
沢山の人から与えられたものだ」
と、考えるようになった。
人生は人のためにある。
宗教じみた言い方でなんだか微妙だけど。。。
人生は自分のためにある。
って言われるよりも、なんだかしっくりくるだろ。
人の人生を、
自分の人生よりも本気で考えてもいいんじゃないか。
結局、
物心ついてから、死ぬまで
ずっと自分のことしか考えませんでした。
なんて、つまらなすぎるだろ。
やっぱり、
記憶に残るのは、誰かと何かをしたときなんだ。
今日は、jose gonzalezの名曲を聞いてくれ。