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 5年総額4600万ドル(約41億円)のポスティング(入札)で阪神からヤンキースに移籍したものの、2年間でわずか2勝にとどまっている傘下3Aスクラントンの井川慶投手(29)。ヤンキースの来季戦力構想からは外れていることから、活躍の道を新天地へ求めるしかないが、移籍話が持ち上がっては消滅の繰り返しだ。今度は、ブルワーズへの移籍話が持ち上がっているが…。

 2007年の渡米から、制球に苦しんで力を出し切れていない井川は、今季もわずか2試合の登板に終わっただけでなく、40人の大リーグ枠外へ。今季はマイナーで14勝をあげたが、依然としてヤンキースは井川の放出に積極的で、すでにタイガースなど数チームとの交渉を行っている。戦力構想外の井川にとっても移籍は悪い話ではないのだが、問題となっているのは高額年俸。年俸4億円のマイナーリーガーを引き受けるチームは、なかなか現れないのが実情だ。

 そこに、持ち上がったのが、06年に35本塁打を記録したこともありながら、不振で今季打率・225に終わったブルワーズのホール内野手とのトレード話。地元ニューヨーク・タイムズ紙によると、ブルワーズは、ホールの4年契約中残り2年計1500万ドル(約14億円)の支払いを抱えており、井川とほぼ同じ境遇にある。

 ホールはヤンキースが7年1億6000万ドル(約150億円)で同チームから獲得した大型左腕C・C・サバシアの親友でもある。同じくサバシアの親友、マイク・キャメロン外野手とともに獲得が検討されており、井川の移籍話にようやく光明が見え始めている。

 ただ、すでに野手があまり気味のヤンキースだけに、ホールの必要性を疑問視する声もある。ブルワーズも井川をサバシアの穴を埋める左腕と計算するはずもなく、トレードの実現には、依然として困難な要素も多い。

 井川は今オフ、「米国で活躍したい」と日本への復帰の道を完全に捨てて、契約期間を米国で全うする決意を表明。まずは、大リーグでの登板機会を獲得するところから、巻き返しにかける元阪神のエースの戦いは始まる。

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