実態のない“理想”ばかりを語る欺瞞

「ストローベイルハウス」「自然と共生する暮らし」「自給自足」「環境活動家」「講演」「ワークショップ」——山納銀之輔(本名:山納敏之)をネットで検索すると、そんな夢のような言葉が並びます。SNSや過去のインタビュー記事、YouTube動画では、いかにも理想郷を築き上げた風に語られている。

しかし、そこには決定的に欠けているものがあります。

それは“納入実績”と“満足しているお客様の声”。

いくらストローベイルハウスの講師だ、環境建築の提唱者だと肩書を並べたところで、実際に建ててもらった人の「ありがとう」や「暮らしてみて快適です」という言葉が、ネット上にも現実にも、まったく見当たらない。

これは非常に不気味です。

本来なら、何軒か施工し、クライアントと信頼関係を築いていれば、SNSで紹介されたり、感謝の声が記事やレビューに載っていてもおかしくありません。口コミ時代の今、それが「皆無」というのは異常です。

考えられる可能性は2つ。

そもそも実績がない。

トラブルやクレームに発展し、声を上げる人がいない(または消されている)。

いずれにせよ、「夢」だけを語って「現実の責任」から逃げる人物像が、ここにも浮かび上がってきます。