◆ 名前と土地を変える、その目的
彼らが拠点を次々と移す最大の理由は、過去の悪行やトラブルが新しい土地で表面化するまでに“時間差”があるからです。
たとえば、前の土地で人間関係を破壊し、借金を踏み倒し、訴訟沙汰になっていたとしても、新しい場所ではまっさらな顔で「はじめまして」と登場できる。
その間に、また次の“信用”を取り付け、次の“被害者”を見つけてしまうのです。
このタイムラグ――数ヶ月から1年程度は、彼らにとって詐欺を仕掛ける上で最も“おいしい時間”です。
◆ 踏み倒しても平気?責任感の欠如
「どうせ訴えられても居場所が分からなければ逃げ切れる」
「手紙や督促状が届いたところで、知らん顔をすればいい」
「相手が泣き寝入りするまで無視し続ければいい」
こう考えている人間が、実際にいるという現実。
責任を取る気など一切ない――それどころか、人を騙すこと自体を“仕事”のように淡々とこなす彼らにとっては、謝罪も反省も不要な“無駄な感情”なのでしょう。
◆ 信用は財産、だが利用される危険も
信じることは尊いことです。
でも、その「信じる心」がターゲットにされ、搾取されるようでは本末転倒です。
人間関係において、信頼が築かれるには時間がかかりますが、壊れるのは一瞬。
そして詐欺師は、その“一瞬”を作るために数ヶ月、場合によっては数年かけて“準備”しているのです。
もしもあなたの周囲に
「いつの間にか現れて、やたらと人懐っこく、評判が曖昧な人」がいたら――
ぜひ一度立ち止まって、その“背景”に目を向けてみてください。
土地を渡り歩き、名前を変え、過去を偽り、信用を捏造する自称●●●●。
それがどれだけ身近に存在しうるのか。
私たちはもっと敏感である必要があるのかもしれません。
調べてみると意外にバカバカしい手口で張子の虎なこともあります。
詐欺師は被害者を舐めているからけっこうスキだらけだったりもします。
ぜひご自身でお調べしてみてください。