昨日の都議選は、小池都知事率いる都民ファーストの会が49議席を獲得し、小池都政支持を表明して自民党と袂を分かった公明党の23議席と合わせて79議席の安定多数を占めた。
一方小池都知事への対決姿勢を露わにしていた自民党は改選前の57議席から23議席へと壊滅的な敗北を喫した。
「自民、歴史的惨敗」「安倍政権に打撃」などとメディアの見出しが踊る。
加計学園・森友学園問題、稲田失言、下村スキャンダルなど、ここに来て安倍政権の失点続きであり、今回の都議選惨敗との関連を指摘する論調が多く見られる。
まあそれは自民党敗因の一部を構成することは確かである。
しかし小池都知事誕生の際の都議会自民党の醜態を思い起こすと、一年前から都議選での自民党の大敗は約束されていた。
都民の大半は国政とは離れて、都議会自民党に嫌気が差していたことが最大の敗因ではなかろうか。
それを国政にすり替えるのは、マスメディアによる誘導そのものではないか。
その流れは安倍首相が改憲への具体的行程に言及した時に始まるのではないだろうか?
それまで一強と呼ばれ絶大な権勢を誇った安倍首相だが、日本という国の底流にある護憲の聖域に踏み入ったことで、一気に政治生命が危うくなったようだ。
私は陰謀史観に与するものではないが、一連のスキャンダルの露出を演出しているのは他ならぬ自民党の一定の勢力ではないか。野党だけでプロデュース出来るものではない。
本来選挙の最高責任者である筈の二階幹事長の他人事のようなコメント、今日このタイミングでの麻生財務相の政策集団旗揚げが物語るものは何か?
政界一寸先は闇である。一年後、都民ファーストの会がどうなっているかも見ものではある。
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