フランクリンの言葉 | アンクルコアラのブログ

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日本酒、ラグビー、美術展、日本古代史、その他ランダムに雑感を綴って行きます。気まぐれなので更新は不定期かも?

相変わらず毒を吐き続けるトランプ大統領だが、常に自分一人で他国への攻撃材料を思い付いている訳ではなく、イアーゴーのように偏った情報を吹き込んでいる輩がいることは明らかである。

昨日トランプ自らホワイトハウスに呼んでヒアリングしたビッグスリーの経営陣もその輩であることは疑いない。

その中にフォードのCEOのマーク・フィールズの顔があった。かつてマツダの社長としてリストラを断行したことが本社に評価されてスピード出世を続け、とうとうフォード本社のCEOに昇り詰めた御仁である。

何故フォード車が日本で売れないかを知り尽くしているべきフィールズ氏だが、トランプに「日本の為替操作により米国車の対日輸出が不当に阻害されている」と吹き込んで、日本に圧力を掛けるよう訴えたそうだ。

それでは円高ドル安になれば米国車は
日本で売れるのか?過去の歴史からはそうではないだろう。

一番の理由は日本人の嗜好に合わせた車創りが出来ていないことであり、きめ細かいクルマ創りの努力をしているドイツ車の遥か後塵を拝しているのである。

このフィールズ氏、フォード創業家の覚えめでたく、異例の抜擢でCEOに昇り詰めたが、今度はトランプに擦り寄って日本を叩いてもらおうとしているようだ。

まず日本人に評価される良いクルマ創りに努力しようという発想はないようだ。

そう言えばマツダも、フィールズらフォード勢が資本関係解消によって日本を去ってから業績が上向いた。

モノづくりの会社がモノづくりへの努力をしないで、政治的圧力で業績を伸ばそうという発想自体が間違っている。

フォードは永年政権に擦り寄ることで有名だが、それにしては今ひとつの業績が物語っているのではないか。

米国建国の父と言われるベンジャミン・フランクリンは「Heaven helps
those who helps themselves.」という諺を好み、演説で国民に「憲法が与えてくれるのは幸せになる権利であり、自分の幸せは自分で掴まなければならない。」と諭した。

残念ながら現代の米国には、フランクリンの精神は生きていないようだ。

フランクリンの言葉は含蓄に富んでいる。「愚者の心は口にあるが、賢者の口は心にある。」などトランプにピッタリではないか。


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