半年ほどご無沙汰していた地元の名店「土と青」。特に嫌なことがあった訳ではなく、たまたま予約もせずに店に立寄って満席で入れなかったことが2回続いて、その後足が遠のいていた。
今日は会社を出て電車に乗る前から頭の中は何故か「土と青」だった。
店に電話するとOKだという。直ぐに家人にメールして8時現地集合とした。
店に入るとオーナーが出迎えてくれた。以前と変わらぬ自然体の応対に心が和む。
今日の酒は先ず京都の「澤屋まつもと」を熱燗で。最近は急に冷え込み、熱燗が似合う季節になって来た。
お通しはダダ茶豆。漬け込んだ出し汁の味が良く浸みている。
料理は炙り締め鯖の柿酢添え。見た目通りの美味さである。
ここで酒は冷たいものに切り替えた。山形の「鯉川 別嬪 純米吟醸」。ひとめぼれで造った珍しい酒だが、爽やかな味わいがスマートで、最後までこの酒で通した。「別嬪」と名乗るだけに蔵元の自信を感じる。
なお手前にあるのは「風呂吹き大根の唐揚げ」。唐揚げというより揚げ出し豆腐のテイストだが、大根の風味が上手く封じ込められていた。
料理は「自家製ベーコンのバルサミコソース掛け」。以前から親しんでいる逸品である。
次は「キジハタと蓮根の磯辺揚げ」。キジハタはスズキの仲間の高級魚。確かに上品な味わいである。
締めはいつものように「炙り魚のうまい飯」。その日その日の魚の切り落としを使っているから、毎回異なる味わいが面白い。
ご無沙汰していたが、これから寒くなると酒と魚が一段と美味くなる。以前のようにちょくちょくお世話になりそうだ。
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