昨日は断続的に猛烈な雨が降った。始終降り続く訳ではないのだが、間欠泉のように一時に大量の雨が降る。
昔から「バケツをひっくり返したような雨」と形容されるが、昨日は運悪くそんな雨に二度も祟られた。
先ず初めは昼休みだ。会社を出る前は降っていなかったので、傘も持たずに外に出てしまった。食事を済ませて外に出ようとすると、それこそ「バケツをひっくり返したような」状態である。しかも止みそうな気配もない。
意を決して50m程離れたコーヒー店に走り込むと全身ずぶ濡れになった。店の女の子は笑っていたが、こちらは必死である。
雨は気まぐれで、それから20分程で小降りになって来た。今の内にと会社に戻った。まるで遠泳でもして来たような気だるさが暫く続いた。
「バケツをひっくり返したような雨」のパート2は帰宅の時だ。最寄駅まで着いたのは8時半過ぎだったが、改札口には黒山の人だかりである。不思議に思い外を見上げると、猛烈な雨が降っている。皆傘は持っているのだが、雨のあまりの激しさに、初めの一歩が出ないのだ。
私の場合、5分も掛からない距離であり、何カ所か軒先もあるので、ここでも意を決して飛び出した。
僅かの距離とは言え、濡れ鼠のようになって家に辿り着いた。着替えてエアコンを点け暫し放心状態となる。
その時に外出中の家人から電話が入った。今駅に着いたが傘がないので迎えに来いと言う。面倒臭いがあの雨ではやむなしと再び外に出たが、何と小降りになっているではないか!
この程度なら傘も要らないような気もするが、まあこれも人助けと割切り迎えに行った。
どうも昨日は間が悪かった。要領の悪い私の生き様を見ているようで複雑な心境である。人生「除けてばかりでは生きて行けない」と自らに言い聞かせて見たが、ずぶ濡れにならないに越したことはない。
「本降りに なって出ていく 雨宿り」はあまり何回も繰り返したくはない。
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