3月だというのにこの頃はマンドリンを弾くと汗をかいてしまう。曲も情熱的スペイン風の曲ばかりだからか。カラーチェの前奏曲を弾く合間に息抜きの為カラーチェのスペイン風舞曲を弾いてみたら、スペイン風の曲にハマってしまって、近頃それらばかり弾いている。マンドリンはスペイン風の曲が本当に合う。明確なリズムを刻みやすいしギターとの相性もよいからだろうか。19世紀後半から20世紀の初め頃は欧州全体がスペイン人気だったお陰でマンドリンオリジナルの曲は沢山ある。ムニエルのスペイン風奇想曲は有名だが、ムニエルのスペインの思い出も技巧的に優しいしメロディーがとても良い。マチョツキのセビリアの空とかマドリッドの黄昏も美しく楽しめる。スペイン風のを弾くとどの曲も何故か力みなぎり元気が湧いてくる。

 

このカラーチェのスペイン風舞踊曲はピアノ〈またはギター)との二重奏だが、ボレロ1番のようにドラ、ギターも入ったアンサンブル版もあるようで、随分と弾かれ愛されているポピュラーな曲なようだが、私はまだ弾いた事なかったし、難しい曲でもないので息抜きに弾いてみたが、リズムは軽快でフラメンコを彷彿させ、とても弾いていて気持ちいい。中間部のラルゴでは綺麗な旋律もあり、トレモロで綺麗に歌わせる場面もある。弾いた事ない人にはお勧めの曲だ。

 

スペイン風の曲にあまり深入りし過ぎてカラーチェの前奏曲の仕上げが遅くならぬよう気をつけねば。