Calace1903年modelNo900Brevettatoを入手しました。
当初割れや剥がれもあり修理してもらいましたが、全てのパーツがオリジナルで、塗装も一度剥がして新たな塗装を施すのでなく、オリジナル塗装を活かしてもらいました。このモデルを私が知ったのはプロ演奏家伊丹典子氏のホームページを見てからです。所有したり愛用したりする人も少なく雲の上の存在でした。最近になりカラーチェ社が復刻モデルを作り一躍マンドリン愛好家にもその存在が認知されてきたと思います。ひょんな出会いで、今回この楽器を入手できる機会に恵まれ、入手しました。
復刻版ではインレイは貝片ですが、元祖はポジションマーク部分含め象牙が使用されています。バックは復刻版では彫り込みですが、元祖は彫り込みではありません(但し飾り板がない)、その他やはりデザイン・形の違いはあるようです。
16bisやNo15No13モデルの基になったモデルなので、それに近い明るく可憐な音がします。オリジナルはフレッチングが悪いという話がありますが、これはそうでもなく、弦高も低いのでこのまま私は使用しますし、一度オリジナルを崩すと元には戻せないので、オリジナルのままの稀有な楽器としてこの世に残しておきたいと思います。
ちなみにこの楽器の指板に接する表板の部分に何やら文字が書かれています。これを修理したイタリア人の職人曰く有名なイタリアの地理学者の名前だとの事(Elio Migliorini)。恐らく彼が愛用した楽器なのでしょう。
なお、このモデルはご存知の方もいると思いますが、フラテリ時代のものと二コラ製作のものとラファエレ製作のものの3種類があります(同じ外観でもラベルが違うのです)。同じモデルなのに尋常ではありません。兄弟が仲たがいし工房を別にした時期と重なります。そういう意味で曰くありげなモデルです。この件については別ページにし書くつもりでいます。









