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Mandolyre Calace1897年を入手しました。R.Calaceが兄のNicolaと一緒に同じ工房で製作していた頃のものです(ラベルは従ってFratelli Calace)。ほとんど手に入らないレア物ですし、一度楽器を手に取って楽器を見たかったので、とうとう買ってしまいました。胴体の両脇から出るアームが人目を引きます。このアームの中はどうなっているのか気になっていたのですが、楽器を見てみるとアームの中は伽藍洞で胴体からアームの先の部分の外に開いた穴につながっています。音がアームの先から出るような感じです。
胴体のリブの部分は丸い球体です。これを見事にアームに直結させています。非常に手が込んでいる楽器で今では作れる職人もいないのではないでしょうか。胴の内側を覆う紙も見事な装飾が施されています。工芸的にも素晴らしく貴重なオールド楽器だと思います。Mandolyreという楽器は19世紀末頃カラーチェ以外の製作家も作っています。リラとマンドリンの混血みたいなこの楽器、どのような用途でどんな曲が弾かれたのでしょうか。形から見て恐らく合奏ではなかったでしょう。独奏か規模の小さいアンサンブルのように思います。音から類推できないかと思い何曲か弾いてみました。
低音部は柔らか目な音です。全体的に残響があります。高音部は予想しなかったのですが、張りのある綺麗な音が出ます。また、どういう訳か左手のピッチカートがよく鳴り響きます。以上のような感じなので、カラーチェのPicoola Gavottaの左手ピッチカートで伴奏つけて高音部のトレモロを鳴らす部分が一番合いました。夜想曲「星空」もいい感じです。という訳で伴奏のない独奏、しかも一人静かに弾くには相応しいように感じますが、可能性を狭めてもいけないでしょう。それに現状オリジナル仕様で指板も薄いのです。調整したらまた違うでしょう。でも、オリジナル仕様で弾くと、やはり静かに一人弾く楽器という感じです。隠居した老人に相応しいかもしれないが、やはりうら若き女性が弾くと格好がいいと思います。
私が手に入れたMandolyreとほぼ同じモデルと思われる楽器を弾いている動画が公開されています。見事な演奏で力強く弾かれてます。これを見ると全ての独奏曲に対応出来そうな楽器に見えてきます。