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カラーチェの前奏曲第二番の次に何番の前奏曲を弾くか考えていたが、十番にした。簡単な曲からとか1番からとかとも思ったが、メジャーな大曲から挑戦した方が励みになると思ったからである。先週あたりから挑戦し始めたが、かなりの難曲である。まあ半年か1年かけて形だけでも弾けるようになりたい。毎日数小節ずつ進めていて、今やっと4ページの楽譜があるうちの1ページ目の終わりまで進んだ。全体の4分の1だが、ここまで進むまで難儀だった。

第二番と同様、指が届かない箇所や、押さえにくく弦がビビる箇所。弾きづらい箇所が要所にある。まるでゲームの関門のような感じで、弾き手に襲い掛かる。その度に知恵を絞らねばいけない。
この1ページ目でも上の写真の部分、楽譜の指定通りだと、非常に弾きづらい体勢で、人差し指が浮き上がり、綺麗いなトレモロが弾けない。なので、B音をG線のBにし3ポジションで弾くようにした。これはお手本のビデオ奏者の演奏を見て参考にした。
さらに下の写真の楽譜、これ楽譜通りだと普通の手のサイズの人だと左小指が届かないだろう。これどうするか迷ったが、D線のEを弾かない代わりにD線のGを弾く事にした。そうすれば、2ポジで弾く事が出来るし、G線もG音だから和音に支障はない。もう一つ方法がある。G線はC,D線はG、A線はEにして3ポジで弾く、この場合の和音は全て元と同じだ。但し前の方法より指の移動が遅くなる気がする。(なおビデオの奏者はこの部分楽譜通りに弾いているように見える。欧州の人はとにかく指が長いので羨ましい)
こんな事はカラーチェの前奏曲にはざらにある。もちろんカラーチェ自身は楽譜通りに弾けたのだろう。指も長く、技巧は抜群だった事は楽譜からでも分かる。

まだまだ、このような難解な関門、関所が出てくるだろうが、通り抜ければ、美しい音の世界。まるでマーラーの耽美的なハーモニーに似た響きに酔える。明日もめげずに練習だ!