弌.Munier Love song

独奏コンクールの課題曲も特訓のお蔭で、形だけは弾けるようになったので、他の曲が弾きたくなった。
4月の柴田高明氏の演奏会でLove Songを聴いたが、とても印象に残っていて、いつかはこの曲を
弾きたいと思っていた。奏でるマンドリンの夏号に楽譜が掲載されるというので、どうしようかと迷ってい
たら、たまたまこのビデオを見た。この演奏もとても良く、ますます弾きたくなってしまい、夏号を入手し
てからは特訓を重ねた。
まあ、私のは形だけで随分と粗削りな演奏だが、最近最後まで弾き切る事が出来るようになった。
やはり聴くと弾くとでは大違い。曲の細部まで体感できる。

重音やアルペジオを無理なく綺麗に響かせる事ができるかがこの曲のポイントだろう。
8弦全てを無理のない力でむらなく弾かねばならない。左手の指使いも難しい所もあるが、それよりも
右手の振りを均一にするように練習する事がこの曲を制覇するには重要だろう。
柴田氏もこの若いロシア人も本当に綺麗に重音を響かせ、ロマンチックな雰囲気を出している。

本当にいい曲だ。Love Songという名前だが、このLOVEは異性に対してのLOVEなような気がする。
過去を回想し、愛する人を愛おしむような感じに私は思う。ムニエルは最初の奥さんを亡くしているし、
そうかもしれない。曲の真ん中で左手のピッチカートでD線とG線を交互に鳴らす場面は教会の鐘の音
に聴こえてしまう。

D線の左手ピッチカートが6音続いた後の最後の部分がそれまでより圧倒的に難しい気がする。
ここを上手く弾けるかどうかで、聴く人のイメージが変わる。テンポ強弱等どうするか弾く手の力量が試さ
れる場面だと思う。

ところで、なぜ英語読みの題名なのか?
イタリア語でCanzone d'amoreでないのか?
理由はこの曲がアメリカの有名なマンドリニスト、サミュエル・アデルシュタインに捧げられたからのようだ。

パパレロの愛の喜びはDelizie d`amorだが、こちらの曲も挑戦し始めている。同じ愛の曲でも感じがだいぶ
違う。Love Songの方が表現力や音楽的センスが必要な曲だと思う。