スペイン風奇想曲(ムニエル) Capriccio Spagnuolo (Munier) - Marissa Carroll & Joel Woods 定年退職し、今は毎日4時間勤務のパート仕事で、休みも多く、お蔭でマンドリンを弾く時間も多い。 以前は時間も取れなかったし、合奏にも加わっていたので、難しい独奏曲なぞ敬遠していたが、今は時間も あるので、代表的な独奏曲色々挑戦している毎日だ。昔ごまかして弾いていた曲も今特訓をするとある程度 は弾けるようになる。達成感もある。弾きたくもない曲を合奏で弾くよりよほど充実しているので、あえて合奏団に加わりたいとはあまり感じなくなった。まあ、淋しくはあるし、発表する場もないのだけど、それはそれで気楽でいい。 現在毎日のように弾いているのは有名な「スペイン風奇想曲」。過去に何回かごまかしながら弾いた事はあるが、このように正面から向き合い特訓したのは初めてだ。昔はスペイン風の豪快な曲くらいの印象しかなかったが、改めて向き合うとそれだけでなく、叙情的な美しい場面も散りばめられた曲である事に気づいた。弾くたびに新しい発見と喜びを感じるとても良い曲だ。 ところで、この曲どう弾くかが問題だ。いろいろCDを聴いたり、ユーチューブを見たりしたが、日本人の演奏家はあまりに楽譜に忠実すぎて面白味がない。お勧めは上の動画。二人の息がぴったりで、テンポも微妙に揺らしている。強弱も楽譜通りでない部分もある。これでいいと思う。楽譜は見取り図にすぎないのだから。私も独自に解釈しながら弾いている。 ロボットもAIの技術も目覚ましい。ギターを弾くロボットは実用化されている。マンドリンを弾くロボットは見た事ないが、技術的には可能だろう。ロボットの頭数を揃えれば、一糸乱れぬ合奏だって可能だ。演奏技術が高度な曲もプロの演奏家より見事に弾き切る事もできるようになる。そうなった時ロボットと人間の違いは何だろう。やはり楽譜を読み取って自ら解釈して表現する事ではないのか。そうしなければ、プロ演奏家は失職し、楽器演奏という趣味も意味のないものになるだろう。マンドリンとてロボット社会と無縁ではないのである。 ところで、「スペイン風奇想曲」の後は何を弾こうか決めている。「ジプシー風奇想曲」を弾くつもりだ。これは今年の独奏コンクールの課題曲。コンクールに出るつもりはないが、コンクール出場者の演奏を見て聴いて解釈の違いを感じてみたいし、自らの励みにもしたいのだ。 「スペイン風奇想曲」も「ジプシー風奇想曲」もいい曲だ。このような曲がマンドリンの代表曲として一般社会でも認知されたらと思うのは私だけだろうか?