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エンべルガーの上級タイプに似たナポリ製のオールドを手に入れた。

カタニアのエンべルガーコピーはよく見かけるが、ナポリ製は珍しい。
ローマに対する対抗意識もあったのかもしれない。

リブ彫り込みで、ヘッドは勿論ローマ式でエンべルガーと同様ネックと一体化した一木作り。
ヘッドの先は欠けているがエンべルガーの6bisのよう。
ネックの断面はエンべルガー風で三角形。
指板もブリッジもナットも同じように傾斜している。
ピックガードの形は初期のエンべルガーそっくり。サウンドホール周りのインレイも同様。
リブ周りの曲線の形もエンべルガーそっくりである。
胴の内部は薄い板で覆われており、これもエンべルガー風。

違うのは
ピックガードのインレイがドラゴンでなく、馬とエンべルガーゆかりの竪琴。
馬だからか、ブリッジの端は馬の蹄の形をしている(芸が細かい)
指板の内側が、エンべルガーの場合削り込まれ、空洞になっているが、そのような細工はしてない。
また、内部の力木はエンべルガーの場合斜めに取り付けられているが、平行。

ある程度エンべルガーを忠実にコピーした楽器だが、インレイで違いを見せている。
同じ程度の作りのエンべルガーだと目が飛び出る程お高いので、手に入れられない人にはお似合いの楽器かもしれない。

製作家が気になるところだが、ラベルはない。ただ表板に刻印がある。
上段にGARANTITO
中段にA.STIGLIANI
下段にNAPOLI-ITALIA
と書かれている。GARANTITOは折り紙付きとかいう意味なので、製作者名
は中段のA.STIGLIANIという事になるが、この製作家の詳細を調べたが、
分からないし、ネット上ではこの人の作なる楽器は出てこない。

楽器の古さや傷み具合、ペグやテルピースの様式からみると明らかに戦前のオールドだ。

これだけ忠実に作られているところを見ると、エンべルガーの工房で働いていた職人や弟子であった可能性もある。

ブリッジは破損し、リブもひどく剥がれてはいるが、どんな音がするか気になるところではある。
リブ彫り込みのせいか、重量は驚くほど軽い。反応のよい軽やかな音がしそうな感じの楽器だ。

<7月11日追記>
今日ヤフオクに出品しました。興味ある方はどうぞ。