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いつか手に入れたいと思っていたツバメのカタニアを手に入れました。

状態は比較的良く、割れもインレイの欠落はなし。
リブは29枚もあり、ペグカバーも付いていて、上級仕様のカタニアです。

ピックガードがツバメのオールドはナポリのものでは、見かけないような気がします。
なぜかカタニアのマンドリンにはツバメの付いたものが多いのです。
確かに今でも、カタニア地方はツバメが春になると大勢来て大群で飛び回るようです。
地元の身近な素材をマンドリンで飾ったものがカタニアマンドリンには多いのですが、
これもそういう事なのでしょう。

カタニアマンドリンというと、ナポリのものより低く見る人がいるのは残念な事です。
カタニアもナポリもイタリア統一運動前から同じ王国でした。人も文化も昔から交流
がありました。マンドリンの作りや材質は、ほとんど変わらないと思います。

ただ、ナポリやローマといった本土と対抗意識に近いものはあったでしょう。少しでも
違いを見せたかった。それで、帆船やツバメや人物といったもので飾りたてたのかもし
れません。泥臭く、庶民的かもしれないが、そういうカタニアが好きです。

ネックが順反りで、ペグが固いので演奏できないのが残念。ただ、古い弦を張ると地中海
の輝きを想わせる煌びやかで情熱的な音が出ます。

近日中にヤフオクに出します。
これだけ仕様も状態も良いツバメのカタニアはめったに手に入りません。
ご興味ある方はどうぞ!

そうそう製作者ですが、ラベルはなく、刻印にFrancesco & Ricardo Estele Catania
とあります。Pugulisiのような大きい工房ではありませんが、この刻印が付いた楽器
は結構多く残っています。中堅の工房だったようです。

<6月17日追記>
今出しました
http://page13.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/r115979805