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「石の花」に続き、今度は「夜気に触れるとき」の楽譜を手に入れて弾いています。

専門店では在庫ない時もあり、今度はオフィス・マリオネットから直接送ってもらいました。

この曲もいい曲です。「石の花」はまさしくマンドリンの曲という感じなのだが、今回の「夜

気に触れる時」は、何も説明を聞かずに聴いたら、マンドリンで弾かれていると気づく人はあ

まりいないのではないか。私も冒頭の曲の出だしを始めて聴いた時、「これがマンドリンの音

か」と思った程だ。まるでジャズギターのよう。マンドリン曲としては、とても斬新だ。冒頭

の出だし部分、はサウンドホールを通り越した指板の上にピックのせて弾くという事はマンド

リン愛好家なら、分かるだろう。但し実際問題として、この位置でこのような音を出して弾く

曲は、マンドリン曲では少ないのではないか。ここの柔らかい音質を効果的に活かした名曲だ

と思う。本当に題名とピッタリで、夜の雰囲気の良いバーかレストランで、恋人同士が向き合

って、カクテルかワインでも飲み、語り合う背景にこの音楽が流れたら最高だと思う。

この曲の最後の部分もいい。E線上の高い方E音を効果的にサンドした部分。まるで夜空に星

が輝いているようだ。ただ、ロマンチックだけではない。力強く、メリハリのある吉田節も入

っている。

この曲、本当にいい曲で、いつか弾いてみたいと思っていたのだが、聴くより弾いてみた方が

曲を堪能できるような気がする。特に冒頭部分のあのサウンドを生で聴いて感じると、音の魔

力に引き込まれそうになる。前回と同様、この楽譜もアンサンブル用のしか手に入らず、CD

を聴きながら、楽譜を修正してソロ用にしなければいけないが、その価値はある。なにぶんに

もピッキングもポジションも運指も分からないが、こういう曲は自分流に解釈してやるしかな

いだろう。

使用する楽器は、やはりGelasがベストだろう。音量も豊富で、音が持続し、艶のある音

質という事なら、Gelasなのだ。