
実は、ひどく落ち込んでいました。
ガエタノ・ヴィナチャの見事はマンドリンを買いそびれてしまい、
非常に後悔し続けていたのです。オールドマンドリンに興味のない
人には理解が出来ないかもしれません。
ところで、最近嬉しい事がありました。
私がヤフオクに出品したGelasを落札した方からお便りが届き、
非常に満足されている旨連絡されてきたのです。
内容の詳細についてはお話できませんが、以下のような内容です。
音を出し感動した事。私がこのブログでGelasは名器だと言っ
ているが、それが正しい事。音量は大きく、良く鳴り響く事。
他の楽器にはない音である事等が書かれていました。
この楽器、かなり修理が必要なものでした。お金をかけて音が良く
なかったら、非常に落胆されたと思います、そういう意味でもこ
んな連絡がきて安心したのと同時に、私自身の感性が間違っていな
かったと思い、自信を取り戻したのです。
仔細な事であれ、自分が間違ってないと確認し自信を持つのは人生
の中では、意味あるものなのでしょう。
Gelasは、本当にとても良く鳴り響きます。特に中低音は胴の底
から突き上げるような感覚です。高音はしなやかで、しっとりとした
味わいは格別です。これは絶対に他の楽器では無理なのです。
多くの人にGelasの良さを知ってもらいたいですね。
Gelasを持つ人が増えたら、集まって合同演奏をすると面白い、
ギターもセロもGelasは作ったので、Gelasだけの合奏が
可能なのですよ。こんな製作家はあまりいない。
(小規模アンサンブルならやられてるのですが、大合奏で是非やり
たいですね)
Gelas友の会でも作って、そういう企画をするといいでしょう。
会員番号はラベルの番号にしたら、それぞれの時期の特徴も見えて
くるでしょう。名誉会長はやはりトレモロ長男さんでしょうね。
馬鹿げた事を言ってますが、本当にGelasは素晴らしい。
この良さを、このブログでこれからも伝えていきます。
<10月15日追記>
お便りをくれた方は、クラシコを愛用していたようです。確かに
カラーチェはカラッとした音で、イタリアオリジナル曲には向く
楽器ですが、特に低音部が本当に物足りない。
(そう思ってる人多いと思います)
厚みのある中低音や、もう少し柔らかい音を望むなら、本当に
Gelasはお薦めできる楽器です。
クラシコや最近の日本製のようにリブ彫りこみなどなく、地味な
外観ですが、音は凄いのですよ!
そうそう、もうすぐ手元にまたGelasが来ます。
今度のはすでに私が所有しているのと同じモデルで同じ年に製作
されたものです(1914年)。
これは本当に絶品ですよ!後期のGelasと一味違い、高音部
は甘くつややかな音色です。叙情的な曲にピッタリです。
今日「シェルブールの雨傘」を弾きましたが、本当にピッタリし
ます。中低音も厚みがあるので、「ハンガリーファンタジー」な
んかもいいですね。
音量のキャパシティがあり、pもfも思ったように出ます。