
のだが、いつの間にか「この曲」を弾いてみたくなった。
不思議なもので、頭の中で曲が湧き出てて「また聴いてみろ
弾いてみろ」と誘ってくる。
皆さんにはそういう経験ないですかね。無性にまた聴きたく
なるような曲て誰でもあるような気がするのですが、、、
おなじみヴィバルディの名曲です。
特に私は第二楽章がとても好きです。交互に同じ形の旋律
がからまって非常に美しい時が過ぎていきます。
バッハの2つのバイオリンの為の協奏曲に肩を並べても、
見劣りしない名曲だと思います。
ところが、この曲クラシック愛好家の間でも知らない人が
多いのではないでしょうか。一般の人はもっとで四季の作曲
家が作った曲と知れば興味を抱く人がいるかもしれません。
マンドリン愛好家なら、ほとんどの方は知っていると思いま
すが、実際に生演奏を聴いた人はほとんどいないのではない
でしょうか。
この曲に限らずバロック期多くのマンドリン協奏曲が作られ
たにもかかわらず、演奏会の曲としては取り上げられていな
いように思います。
弦楽アンサンブルをマンドリンアンサンブルに変えて演奏し
たりはしているのでしょうけど、バイオリン系のアンサンブル
をバックに演奏されないとこういう曲は活きないと思います。
そもそもバイオリン系とプレクトラム楽器が一緒に演奏され
る機会て、今ではほとんど皆無ではありませんか?
バロック期は、リュートやマンドリンやギターがバイオリン
属の楽器と一緒に合奏されていたのに。
今のクラシックと言えば、バイオリン属ばかり。だから、い
つのまにかクラシックのプロも愛好家もプレクトラム楽器を
見下すようになってしまいました。
こういう現実があるから、クラシックの弦楽プロの方からは
一緒にマンドリン協奏曲やりましょうなどと持ちかけるはず
はないのです。
マンドリンを弾く側から、アプローチしない限り、バロック
期のマンドリン協奏曲は眠ったままでしょう。
アマチュア仲間でもよいですから、弦楽アンサンブルをやっ
ている方たちに声を掛けて、一緒にマンドリン協奏曲を奏で
る機会を作るようにしていかないと、これからもバロック期
の協奏曲は眠ったままでしょう。CDでは聴けるけど、生演
奏が聴けなければ、やはり眠った曲としか言えません。
バロック音楽を中心に演奏している弦楽アンサンブルなら、
むしろ興味を示し、受け入れてくれるような所あるかもしれ
ませんね。
いつかは、このヴィバルディの名曲を弦楽アンサンブルのバ
ックにした生演奏で聴いてみたい、弾いてみたいという人は
私だけでないと思いますよ。
この時期のマンドリン協奏曲が盛んに演奏されれば、それに
触発されて現代版のマンドリン協奏曲を作る作曲家も出てく
るでしょう。(今はほとんどないのが現実でしょう。)
バロックのマンドリン協奏曲は本当に多くの作曲家によって
作られています。
ベルゴレージ、ジュリアーノ、チュレーレ、ガッペローネ、
ガヴィオーゾ、、、、
弦楽合奏をバックにして可憐で清清しい曲が多く、19世紀
や20世紀初頭のマンドリン音楽にはない味わいがあります。
このような協奏曲が当時のように弦楽アンサンブルと一緒に
演奏されるようになれば、クラシック音楽愛好家のマンドリ
を見る目が変わってくるかもしれません。
バイオリンの曲を、あえて編曲して挑戦するのでなく、こう
いう埋もれた名曲を披露する方が、マンドリンの地位の向
上によほど役立つと思いますよ!
バロック期のマンドリン協奏曲のレコードを若い時に手に入れ
ましたが、これがCDとして復刻しているようです。
お勧めの名盤ですが、これが試聴できるサイトがありました↓
是非聴いてみてください
http://www.amazon.co.jp/18%E4%B8%96%E7%B4%80%E3%83%8A%E3%83%9D%E3%83%AA%E3%81%AE%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%AA%E3%83%B3%E5%8D%94%E5%A5%8F%E6%9B%B2%E9%9B%86-%E5%86%8D%E3%83%97%E3%83%AC%E3%82%B9-%E3%83%94%E3%83%88%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%AA-%E3%82%A2%E3%83%AC%E3%83%83%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%AD/dp/B0000ARKFJ