マンドリン先進国だった日本、今やその面影はありません。状況はドイツ等
欧州でも変わらないでしょう。

先に述べたように、マンドリンの将来は決して明るいものではありません。
ただ悲観的になる材料だけではありません。

今までマンドリンとは縁のなかった国で弾かれはじめているし、経済力が
ついて音楽に目を向ける余裕のできた国もあります。

お隣の中国では香港を中心に弾く人が出てきたようです。人口が世界一多い
国です。一度火が付くと、非常に流行し、マンドリンの需要が多くなる可能
性があります。

インドやブラジルといった国も経済力をつけてきたし、チャンスはあると思
います。

ただ、これらの国でも貧富の格差が非常に大きいのです。経済力のない発展
途上の国だとさらに悲惨な生活で、音楽どころか食べられればいい状況でし
ょう。しかし、そういう人達だからこそ、音楽が必要だと思います。

ここで提案です。

早期教育が必要でなく、単音も長い音も出せて。いろんな曲を気楽に弾ける
楽器、マンドリン。そういう人達に持たせたら、非常に喜ばれるのではな
いでしょうか?

ピアノを発展途上国に送る運動があります。マンドリンだって持ち主が弾か
なくなった初心者用のスズキマンドリンとか眠っているマンドリンが日本国
中あると思います。マンドリンはピアノ程輸送費がかからないし、集めやす
く送りやすいと思います。

学校や児童施設に送れば、マンドリンも生き返るし、マンドリンを好きにな
り一生弾く人も出てくるでしょう。

欧州のドイツなどと協力連携すれば、欧州に眠っている、無名のオールドも
これで蘇る機会を持つと思うのですが。いかがでしょうか?私の案。

今やスズキマンドリンも二束三文で買い手があっても数千円です。寄贈して
いただける人もいると思います。実現の可能性はあります。

楽器商やプロの演奏家の方も協力していただければ、先々のメリットはあり
ますし、アドバイスもできるでしょう。

マンドリンの種を世界中に届け、世界中にマンドリンの響きが満ちるように
なれば、とても美しく楽しく平和な世界になるでしょう!

実現できればとても素敵な事です。


4回に分けて投稿した「マンドリンの将来」もこれでおしまいにします。
言いたい放題の内容ですが、言うだけでなく、自ら行動する事も求められます。
賛同される方や協力していただける方がいれば、出来る範囲内でお伴するつも
りでおります。