私は某マンドリンアンサンブルに属していて、10月半ばの定期演奏会
目指して、自宅で練習しておりました。ところが、先月末一方的に演奏
会を辞退して欲しいとの申し入れがありました。
どうも8月末の日曜日の練習に出られなかったので、指揮者達の機嫌を損
ねたようです。それまで、月1回位しか練習に参加できなかった事もあり、
そんな人には演奏会に出る資格はないと判断されたのでしょう。
まあ、この事については致し方ないでしょう(と言っても、月1回の練
習参加でもいいからと言って誘ったのは合奏団の仲間だったのですが)
ただ、合点がならないのは、さらに「休部」を一方的に宣告された事で
す。月2回くらい練習に参加できなければ、休部して欲しいというので
す。12月まで会費納めているので、払い戻すとまで言います。
要は、月2回位出てもらわないと演奏会に出る資格はないと言う事なの
でしょう。
でも、待ってください。アマ合奏団の目的て「演奏会」ですか?
「演奏会」は「目的」でなく、「目標」「お披露目会」ではないのですか?
「練習日」の練習を含め、「皆で演奏を楽しむ」事自体が目的なはずで
す。「演奏会に出たいので、合奏に加わりたいです」なんて人はごく少数な
はずです。演奏会までのプロセスを楽しんでいるのではないですか?
極端な話、演奏会なしの合奏団だって、アマなら存在してもいいはずです。
ところが現状では、どこの合奏団も「演奏会至上主義」になってしまっています。
(これはマンドリン合奏団に限った事ではありませんが)
先ほど休部しろとの話を申し上げましたが、私自身としては、演奏会なんか
出られなくていいから、会費も返してもらわなくていいから、出られる時に
合奏に参加して、音楽を楽しみたいのです。これて、わがままな話でしょうか?
忙しい仕事の合間に音楽を楽しみたいという人間の率直な感覚だと思いますが、、、、
私のように仕事が忙しく、なかなか都合がつかず練習日に参加できないという
人がいるはずです。また参加したいのだけど、頻繁には参加できそうになく、
合奏団への参加を諦めている人が多勢いるはずです。
私は今日長期休暇中にもかかわらず、休日出勤しました。サービス残業、長
時間拘束なんて、日本の企業では当たり前の話です。そんな生易しい環境で
はないのですよ。そんな中でも、音楽への情熱は冷めず、合奏をしたいという
願い。どこで叶えられるのですか?もう少し条件を緩和しなければ、到底無理
です。
ここまで話すと、指揮者や幹部は次のように言うでしょう。
「あまり練習に参加できない人を入れると、楽団のレベルが下がる」
それでは、逆に問いたい。
「部員の減少」「部員の高齢化」をどうやって食い止めるのですか?
妙案はあるのですか?何か具体的な手を打っているのですか?
恐らくほとんどの指導者が答えられないでしょう。現状のまま、、、、
これでいいんですか?
私を休部に追いやった団体は、ほとんど50代以上の部員。このままでは、
20年後は消滅間違いなしです。そういう危機感おありなのでしょうか。
数年前、私の出身明治大学プレクトラム研究会の現役生とOBGとの合同演奏会
がありました。参加したのは、卒業したての20代と50以上のOBGばかり。
真ん中の30代40代の人はほとんど皆無と言っていい状態でした。毎年のよう
に何十人も卒業生を出しながらこんな状況なのですよ。
それだけ、この年代は仕事に育児に忙しいのですよ。練習は土曜か日曜だったの
で比較的出られやすいと思うのですが、そんな状況でした。男性なら、休日出勤
もあるし、上司との付き合いもある。子供も小さければ家族サービスも必要。女
性は育児と家事で手一杯なのでしょう。でも、そういう彼らだって、音楽への情
熱がない訳ではないはずです。「機会があれば、またやりたい」というのが、本
音でしょう。入部条件を今より緩和してあげる事で、こういう年代もマンドリン
合奏が楽しめるようにすべきでしょう。そうすれば、今よりマンドリン愛好家の
裾野が広がるのではありませんか。
なお、若い世代も決して暇な訳ではありません。勉強もバイトもあるし、やりた
い事が多い年代だ。かれらを社会人団体に取り込むにも、厳しい条件なら逃げて
しまうでしょう。
問題は「楽団のレベル」を下げずにどう折り合いをつけるかだけでしょう。
この点については、あまり深刻に考える必要はないように思います。
(むしろ、部員の減少や高齢化の方が将来的には深刻な問題なはずです)
基準を作ったり、運用面でカバーすればいいだけでしょう。今思つくだけでも、
1.ある一定の回数以上練習に参加できない場合は、定期演奏会には出られない。
または、出られるが、一部の曲しか参加できない。
2.あまり出られない人は、自信のない曲、弾けそうにないパセージは弾かない
か、音を小さめに弾く(練習の邪魔にはならないでしょうし、本人にとって
もその方が楽でしょう)
3.今までの指揮者の指示が書かれた最新版の楽譜を常に用意し、たまにしか出
られない人でも分かるようにする。
結果的に定期演奏会に出られないような部員も出てくるかもしれませんが、それは
それでいいのではないでしょうか。部員が多い方がメリットは大きいと思います。
1.会費が増え、資金的な余裕が出てくる。
2.パートの欠員など出た場合は、すぐに対応できる。
3.楽団運営上の様々な手伝いもしてもらえる。人数が多いにこしたことないのです。
4.音楽的にも、ある程度人数が必要な大曲にも挑戦できるというメリットがあります。
今まで私が述べてきた事、非常に重要な事だと思います。今ある各団体の幹部が頭を
切り替えて、もっとオープンな合奏団に衣替えしないと、本当にマンドリンは衰退の
一途でしょう。
「演奏会に出なくてもいいから、まずは参加しましょうよ」というスタンスでやらない
と、本当に20年後30年後は悲惨な状況になるでしょう。
全ての楽団にこうして欲しいと言っているのではありません。演奏会至上主義・少数
精鋭主義のバリバリの楽団はいいでしょう。でも、せめて一つの地域に一つくらいこう
いう融通の利くオープンな楽団があれば、と思うのは私だけではないと思います。
<9月9日追記>
休部を宣告したアンサンブルから、退団しようと思います。
理由は、演奏会辞退・休部宣告そのものではありません。それほど重要な事を、たった
一通のメールで連絡してきた事です。今まで私なりに自宅で汗を流しながら、演奏会の
練習をしてきたのに、たった一通のメールで諦めさせる。それはあまりに酷いやり方で
す。マンツーマンで話し合いの場を設けるべきでしょう。相手は血の通った人間なんで
すよ!機械ではないのです!こんなデリカシーのない楽団で一緒に音楽をしても、楽し
めないし、良い音楽も生まれないはずです。なので、本日退団を決意しました!
<9月11日追記>
9月9日付で「退部届」を出しましたが、代表者から何も言ってきません。情けない限
りです。現時点で「退部届」を出した事を後悔などしていません。何人かで、私の演奏
会辞退と休部を決めたのでしょうが、本人に直接話した方が良いと思った方は誰もいな
かったのでしょうか?呆れてしまいます。演奏会前のバタバタした時期とは言え、一人
一人の部員へきめ細やかな対応・気配りは必要でしょう。
いずれにせよ、この団体、私に休部という足かせをはめようととした旧来型の閉鎖的集団です。
「あまり来ないなら、顔を出すな!」とは、趣味のサークルとしてあってはならない事だと私
は思います。千客万来、いつでも誰でも受け入れる懐の深さ。これが今のマンドリン合奏団に
必要な事だと思います。
<9月16日追記>
某アンサンブルからは、親しい部員の方一名からしか連絡ありません。もちろん幹部か
らはなし。退部を受理したとかの連絡でもいいからするべきです。本当に誠意のない団
体だと思わざるを得ません。
正直言って、今回の事でかなり精神的なダメージがありました。他の団体に加入する事
も考えましたが、また今回のような目に遭わないか不安もあり躊躇してしまいます。
当分の間一人で気ままにマンドリンを楽しむつもりです。
目指して、自宅で練習しておりました。ところが、先月末一方的に演奏
会を辞退して欲しいとの申し入れがありました。
どうも8月末の日曜日の練習に出られなかったので、指揮者達の機嫌を損
ねたようです。それまで、月1回位しか練習に参加できなかった事もあり、
そんな人には演奏会に出る資格はないと判断されたのでしょう。
まあ、この事については致し方ないでしょう(と言っても、月1回の練
習参加でもいいからと言って誘ったのは合奏団の仲間だったのですが)
ただ、合点がならないのは、さらに「休部」を一方的に宣告された事で
す。月2回くらい練習に参加できなければ、休部して欲しいというので
す。12月まで会費納めているので、払い戻すとまで言います。
要は、月2回位出てもらわないと演奏会に出る資格はないと言う事なの
でしょう。
でも、待ってください。アマ合奏団の目的て「演奏会」ですか?
「演奏会」は「目的」でなく、「目標」「お披露目会」ではないのですか?
「練習日」の練習を含め、「皆で演奏を楽しむ」事自体が目的なはずで
す。「演奏会に出たいので、合奏に加わりたいです」なんて人はごく少数な
はずです。演奏会までのプロセスを楽しんでいるのではないですか?
極端な話、演奏会なしの合奏団だって、アマなら存在してもいいはずです。
ところが現状では、どこの合奏団も「演奏会至上主義」になってしまっています。
(これはマンドリン合奏団に限った事ではありませんが)
先ほど休部しろとの話を申し上げましたが、私自身としては、演奏会なんか
出られなくていいから、会費も返してもらわなくていいから、出られる時に
合奏に参加して、音楽を楽しみたいのです。これて、わがままな話でしょうか?
忙しい仕事の合間に音楽を楽しみたいという人間の率直な感覚だと思いますが、、、、
私のように仕事が忙しく、なかなか都合がつかず練習日に参加できないという
人がいるはずです。また参加したいのだけど、頻繁には参加できそうになく、
合奏団への参加を諦めている人が多勢いるはずです。
私は今日長期休暇中にもかかわらず、休日出勤しました。サービス残業、長
時間拘束なんて、日本の企業では当たり前の話です。そんな生易しい環境で
はないのですよ。そんな中でも、音楽への情熱は冷めず、合奏をしたいという
願い。どこで叶えられるのですか?もう少し条件を緩和しなければ、到底無理
です。
ここまで話すと、指揮者や幹部は次のように言うでしょう。
「あまり練習に参加できない人を入れると、楽団のレベルが下がる」
それでは、逆に問いたい。
「部員の減少」「部員の高齢化」をどうやって食い止めるのですか?
妙案はあるのですか?何か具体的な手を打っているのですか?
恐らくほとんどの指導者が答えられないでしょう。現状のまま、、、、
これでいいんですか?
私を休部に追いやった団体は、ほとんど50代以上の部員。このままでは、
20年後は消滅間違いなしです。そういう危機感おありなのでしょうか。
数年前、私の出身明治大学プレクトラム研究会の現役生とOBGとの合同演奏会
がありました。参加したのは、卒業したての20代と50以上のOBGばかり。
真ん中の30代40代の人はほとんど皆無と言っていい状態でした。毎年のよう
に何十人も卒業生を出しながらこんな状況なのですよ。
それだけ、この年代は仕事に育児に忙しいのですよ。練習は土曜か日曜だったの
で比較的出られやすいと思うのですが、そんな状況でした。男性なら、休日出勤
もあるし、上司との付き合いもある。子供も小さければ家族サービスも必要。女
性は育児と家事で手一杯なのでしょう。でも、そういう彼らだって、音楽への情
熱がない訳ではないはずです。「機会があれば、またやりたい」というのが、本
音でしょう。入部条件を今より緩和してあげる事で、こういう年代もマンドリン
合奏が楽しめるようにすべきでしょう。そうすれば、今よりマンドリン愛好家の
裾野が広がるのではありませんか。
なお、若い世代も決して暇な訳ではありません。勉強もバイトもあるし、やりた
い事が多い年代だ。かれらを社会人団体に取り込むにも、厳しい条件なら逃げて
しまうでしょう。
問題は「楽団のレベル」を下げずにどう折り合いをつけるかだけでしょう。
この点については、あまり深刻に考える必要はないように思います。
(むしろ、部員の減少や高齢化の方が将来的には深刻な問題なはずです)
基準を作ったり、運用面でカバーすればいいだけでしょう。今思つくだけでも、
1.ある一定の回数以上練習に参加できない場合は、定期演奏会には出られない。
または、出られるが、一部の曲しか参加できない。
2.あまり出られない人は、自信のない曲、弾けそうにないパセージは弾かない
か、音を小さめに弾く(練習の邪魔にはならないでしょうし、本人にとって
もその方が楽でしょう)
3.今までの指揮者の指示が書かれた最新版の楽譜を常に用意し、たまにしか出
られない人でも分かるようにする。
結果的に定期演奏会に出られないような部員も出てくるかもしれませんが、それは
それでいいのではないでしょうか。部員が多い方がメリットは大きいと思います。
1.会費が増え、資金的な余裕が出てくる。
2.パートの欠員など出た場合は、すぐに対応できる。
3.楽団運営上の様々な手伝いもしてもらえる。人数が多いにこしたことないのです。
4.音楽的にも、ある程度人数が必要な大曲にも挑戦できるというメリットがあります。
今まで私が述べてきた事、非常に重要な事だと思います。今ある各団体の幹部が頭を
切り替えて、もっとオープンな合奏団に衣替えしないと、本当にマンドリンは衰退の
一途でしょう。
「演奏会に出なくてもいいから、まずは参加しましょうよ」というスタンスでやらない
と、本当に20年後30年後は悲惨な状況になるでしょう。
全ての楽団にこうして欲しいと言っているのではありません。演奏会至上主義・少数
精鋭主義のバリバリの楽団はいいでしょう。でも、せめて一つの地域に一つくらいこう
いう融通の利くオープンな楽団があれば、と思うのは私だけではないと思います。
<9月9日追記>
休部を宣告したアンサンブルから、退団しようと思います。
理由は、演奏会辞退・休部宣告そのものではありません。それほど重要な事を、たった
一通のメールで連絡してきた事です。今まで私なりに自宅で汗を流しながら、演奏会の
練習をしてきたのに、たった一通のメールで諦めさせる。それはあまりに酷いやり方で
す。マンツーマンで話し合いの場を設けるべきでしょう。相手は血の通った人間なんで
すよ!機械ではないのです!こんなデリカシーのない楽団で一緒に音楽をしても、楽し
めないし、良い音楽も生まれないはずです。なので、本日退団を決意しました!
<9月11日追記>
9月9日付で「退部届」を出しましたが、代表者から何も言ってきません。情けない限
りです。現時点で「退部届」を出した事を後悔などしていません。何人かで、私の演奏
会辞退と休部を決めたのでしょうが、本人に直接話した方が良いと思った方は誰もいな
かったのでしょうか?呆れてしまいます。演奏会前のバタバタした時期とは言え、一人
一人の部員へきめ細やかな対応・気配りは必要でしょう。
いずれにせよ、この団体、私に休部という足かせをはめようととした旧来型の閉鎖的集団です。
「あまり来ないなら、顔を出すな!」とは、趣味のサークルとしてあってはならない事だと私
は思います。千客万来、いつでも誰でも受け入れる懐の深さ。これが今のマンドリン合奏団に
必要な事だと思います。
<9月16日追記>
某アンサンブルからは、親しい部員の方一名からしか連絡ありません。もちろん幹部か
らはなし。退部を受理したとかの連絡でもいいからするべきです。本当に誠意のない団
体だと思わざるを得ません。
正直言って、今回の事でかなり精神的なダメージがありました。他の団体に加入する事
も考えましたが、また今回のような目に遭わないか不安もあり躊躇してしまいます。
当分の間一人で気ままにマンドリンを楽しむつもりです。