

フラットは人気ないのだな、と思いますが、楽器の状態に不安を持って
入札を手控えている方がいる可能性もあります。
古くてボロイので、内部の力木などがはずれて、大変な修理代がかかる
のではと不安に思う人もいるかもしれません。
サウンドホール側の表板はGelasの場合、突き出し部分です。本来の表
板はブリッジ側の表板。こちらの方を叩くとコーンという響きのある音
がしますので、そういう事はありえないと思います。
そこで、弦を張って、きちんとした音が出るのか試してみました。
数日前から少しづつ弦を張り、今日全ての弦を張り弾いてみました。
当初は指板が傷んでおり、弦を張ってもまともには弾けないと思ってい
ましたが、サードポジションまでは立派に弾けました。
低音部は、ラウンドより重みのある響きです。セロに近い響きといえば
分かっていただけるかもしれません。
逆に高音部はラウンドより繊細な音がします。これはちょっと言葉では
表現しようもないのですが。
どんな曲が合うのか、いろいろ弾いてみました。トレモロで歌わせる曲
でなく、少し早めの単音か、単音とトレモロを組み合わせた曲が合うよ
うに感じました。
今日弾いた曲では、「パリの空の下で」「RuRu」あたりでしょうか。
イタリアンオリジナルとか合奏曲とかが合う楽器でなく、あくまで小編
成で弾く楽器だと思います。
昨年一時期持っていたGelasフラットは弦高が高すぎていろいろ弾けなか
のですが、今日は思い切り弾くことができ、どんな楽器か少し分かりはじ
めました。
やはりフラットな為、座って弾くより、立って弾いた方が弾きやすい感じ
です。立って弾くための楽器という感触がします。
弦を張った写真を公開します。弦を張ると、修理の必要な楽器とは思えな
い程若々しく、綺麗になった感じがします。これは一種の錯覚ですね。こ
ういう写真をオークションに出すと落札されやすいのでしょう。
5万8千円でヤフオクに出しているのですが、飛び切り高くもないので、
何故売れないか困惑してしまいます。神経質にならなければ、指板交換の
みで弾ける楽器なんですが。
まあ、誰も引き取り手がなかったら、私のものになるだけです。
そうするとGelasが3台、Gelasマンドリンの3タイプが揃います。
初期のラウンド、中期以降のラウンド、フラット。
ちょうど今、手元にある訳なので、記念撮影をしました。
全てオリジナル状態のGelasです。しかも全てに皮製肘当ても付いています。
(Gelasフラットにもあるのです)。こんなGelasが3タイプ揃っている光景
なんて、フランス本国でも、マニアの家でしか見られないでしょう。
Gelasフラットは幅があって大きいので、十分存在感がありますよ。
もし、Gelasフラットの引き取り手が見つからなかったら、その時は「Gelas
のある小部屋」というブログでも開設してGelasの魅力について発信しようと
半ば本気で考えています。
<3月24日追記>
出品して5日になるのに買い手が見つかりません。
このブログでも、良さをアピールしているにもかかわらず、です。
とりあえず出品を中断しました。
このGelas今日も弾きましたが、なかなか凄いパワーです。
なんとなく、なぜフラットのGelasがあるのか分かってきた気分です。
ラウンドのGelasでは表現できないものが、このフラットで表現できるのです。
低音の重厚な重み。それとは対照的な高音部のしなやかさ。
これはラウンドGelasを含め他の楽器では無理なんですよ。
こんな良い楽器が、安く出ているのに買わないなんて、ホントモッタイナイですよ。
皆良い楽器とは何か分かっちゃいないんだなて。
今悩んでいます。この楽器を他の人に渡さず、自分のものにした方がよいのではと。
この楽器の良さを判る人は少数、どうせ売っても、手元に残る金額は僅か。
同じくらい状態のよいものが出回るかも分からない。
指板交換の余裕もないが、とりあえずは弾けますし。
自分の手元に置いて、冗談でなく、「Gelasのある小部屋」というブログでも作って
Gelasの良さをPRしていこうかなと思ったりしています。
(ヤフブログでなく「トレモロ兄弟」のあるgooブログで開設してみると、面白いかも)
ただ、一人占めにはしないつもりです。演奏会で弾きたいという方がいたら、貸し出し
て、その音を広く聴いてもらいたいですね。
以上のように思っても、金欠病なので、このGelasを残すとなると、何かを売らねば
ならない。辛い悩み?か贅沢な悩みか?
元々は売ってもいいと思って手に入れたGelasフラットなのですが、弦を張って弾くと
愛着が出るものなのですよ。仕方ありません、「楽器商人」でなく、「愛好家」なのですか
ら、割り切ることは難しいのです。