仕事を始めてみる
念願の田舎暮らし、これが我々や望んでいた生活だと妻と喜んでいました。家の窓から海が見渡せ、さらに反対側には山も見え、遠くまで見渡せると言う自然豊かな景色です。そしてすぐ近くには産直あり、朝採れたばかりの野菜や果物を農家さんが持ってきてくれて、新鮮で美味しく、かつ安いと言うとてもありがたい生活環境です。さらに湧水まで汲みにいって、最高です。一旦は退職金もあり、少し間は生き延びていけますが、将来を考えると何かしらの収入を得ていく必要があります。いつかは独立起業と思い、今まで色々なセミナーや講座を受けて来ました。が、どれも身になっていない状況でした。セミナージプシー的になっている人も多いのではないでしょうか。早期退職も急に決めたため、すぐに仕事として成果を得られるものはなく、少しずつ育てていく必要がありました。とりあえず、今すぐに出来るものとして、5年ほど占い系を学んでいたため、それを仕事として始めることとしました。実際にやってみて、自分だけの宣伝ではやはりなかなか集客できなかったことから、知り合いに紹介をお願いしました。知り合いに紹介していただくことで少しずつお客様も増え続けていきました。しかし、占いといってもやはり定期的に繰り返し受けてもらえるものではなく、一度受けていただくとそれで終わりと言うパターンが続きます。リピートがないのも自分の実力が無いとも言えますが。自分の実力でなく、人に紹介をしていただくのも限界があり、自然と依頼が減っていきました。今のまま占いだけでは生活を維持する事は難しいと判断し、やはり何かしっかりとした生活基盤を作らないといけないと言うところで、仕事を探すこととしました。よくインターネットの記事でも会社を定年退職し、退職金が入ったので、今までやりたかったことをやろうとカフェを開いたり、ラーメン屋さんを開いたりする人がいますが、結果的にはうまくいかないことが多いようです。ビジネスとして順調に軌道に乗せるために、やはり計画的な行動としっかりした準備が必要なんだと思います。私もいきなりの新型コロナの影響から、急遽地方の田舎へ引っ越したわけですが、やはり何の準備をしていなかったので、うまくいかないのはある意味想定通りですよね。ただ人生と言う長い目で見ると、やりたいことをやると言うのは、実は大事なのかなぁと言う思いもあります。自分がこの世を去る時、「楽しい人生だったなぁ」と思えるかどうかが大事なのではないかと思います。悔いが残るのは、やりたいことをやらなかったことで、やりたいことをやって失敗しても悔いは残りません。なので、人それぞれ出来事において良い悪いは異なって来るのかなと思います。