スポーツ界のパワハラ問題が止まらない。
さまざまなスポーツで、次々に表沙汰にされつつある。

これはまさに、指導者の意識の持ち方と指導能力から発生したものと思われる。
現在では、社会的にすべての場面・組織において、ハラスメントが問題になっている。
それでも意識改革がなされていなかった場合には、相も変わらずハラスメントが平気で行われる。

スポーツの指導においては、指導者自身の研究がなければ指導者の能力は停滞する。
解剖学・運動生理学・心理学・運動力学等を含め、常に勉強し、研究し、自分自身を高めなければ、選手は今の指導者のレベルよりも上には行けない。

パワハラがいけないと理解していても、これまでの指導方法を変える意識がなかったり、変え方(新たな指導の方法)が見つけられなかったり、自分にモノを言える人間はいない、とばかりに傲慢になっていたり。

たぶん、ほとんどの指導者は選手に対して『意識をしろ』、『意識を変えろ』とか『自分自身が変わらないとプレーは変わらない』などと発言していると思う。
では、指導者自身はどうなのだろうか?

暴力や圧力で指導する時代は、もう終わったはず。
過去の栄光は過去であって、常に進化している現在の競技レベルを確りと認識する。
そしてあらゆる方面から、科学的にアプローチして、選手個々に合った指導をする。
さらには選手にやる気を起こさせる。自信をつけさせる。そのスポーツの魅力を見つけさせる。そこが重要なのではないのだろうか。

試合で競り合いになると、最後は精神力の勝負になるが、大切なのは自分自身を見失わないこと、自分がブレないことだと思う。
怒鳴る、殴るでは、選手が萎縮してしまうのは当然だ。最後には指導者のロボットになってしまう。そして、自分を見失なったときに自分を立て直せなくなる。
普段の練習における心理学からのアプローチが絶対に必要だ。

日本選手の活躍で、人気が急上昇しているスポーツがある反面、パワハラ問題が発生して印象が悪化しているスポーツもある。
指導者たちは、それぞれのスポーツを通じて充自分自身が成長できたはずだ。だから指導者になっているのだと思う。

そのスポーツに少しでも恩返しができれば。
改めてそう思いながら、選手に接している毎日だ。