期末テストは頑張って勉強するけど、
「テストが終わったらもう知らんぺ」
とせっかく勉強した範囲をあっさり忘れてしまう
なんてことありませんか?
僕は部活を言い訳にして
普段勉強することがほぼ0に近かったので
定期テストでは一夜漬けでどうにかする
なんてことがしょっちゅうありました。
例えそれで赤点を免れたとしても
どういうことが起きるのかというと、
「あー、この問題前回のテストで出た気がするなー」
「でも全然覚えてないや」
せっかく覚えたはずの問題を忘れてしまっているのです。
「人間は忘れる動物である」
ので一度覚えたことを
時間が経って忘れてしまうことは仕方がありません。
ドイツの心理学者、ヘルマン・エビングハウスは
人間の記憶の持ち時間を実験し
その結果を『エビングハウスの忘却曲線』に示しました。
この実験から、
1時間後には42%
1日後には74%
1週間後には77%
1ケ月後には79%が忘れてしまう
という結果が得られたのです。
これを見ると
「いかに長期的に記憶しておくことが難しいことなのか」
分かると思います。
しかし、
『時間と労力をかけて覚えた問題を忘れてしまう』
ことほどもったいないことはないと思いませんか?
『一回テストに出て覚えた問題は次も解けるようにする』
それこそが受験勉強において
絶対に必要なスキルなのです。
「短期記憶はできるけど、長期記憶はできないよ」
というあなたへ今回特別に
僕のとっておきをご用意させていただきました。
エビングハウスの忘却曲線より
①記憶は、覚えた直後に、50%近く忘れてしまう。
②残った記憶は、ゆっくり忘れていき、長く保持される。
ということが分かりました。
つまり、
残った記憶を物理的に多くしてあげればいいのです。
小難しいことはここまでにして
あなたが実際に行うことは
『完全に忘れないうちに、簡単に記憶がよみがえるうちに、
ササッと短時間で復習する』ことです。
「人間は忘れる動物」でありますが、
同時に
思い出すことで記憶の定着をすることができるのです。
また、この時重要となってくるのは
思い出す作業をする復習のタイミングです。
結論としては、
急激に忘れていく1日以内がベストですが
思いついた時に
できるだけ早く復習すれば構いません。
それはなぜかというのは
グラフで現れていない点に隠されています。
1日後の74%忘却と1ヵ月後の79%忘却では、
割合的に大きな差はありませんが
記憶の鮮明さに大きな違いが出ているのです。
できるだけ早く復習すると、
記憶が鮮明のため
忘れていても短時間で記憶が蘇ります。
それに比べ
1週間以上経過したあとで復習しても
ところどころ完全に忘れてしまって
初めて記憶した時と同じ時間が必要となるのです。
そして、
それを何回も繰り返すことで
定期的に復習をすれば、
その記憶は確実に定着していくのです。
「そんなに難しいことを言っていないですよね?」
こんなに簡単なことなのに
誰もがこれをちゃんとやらないのです。
ですから、
あなただけは
『できるだけ早めに、忘れないうちに
何度も定期的に復習してください』
これをするだけで一度やった問題は
受験までずっと忘れることなく
あなたの血となり、肉となっていくことでしょう。