おじいちゃん久しぶり


おじいちゃん
『マ〜ちゃん久しぶりだなぁ〜覚えてるか〜』

おじいちゃんこそ
僕の事覚えてていてくれたんだね〜


施設を外出して
家族で
ご飯を食べにお出掛け

おじいちゃん
車から
外を見て
どこ走ってるか
ちっともわからんなぁ〜




おじいちゃん
美味しい物食べたの〜
何食べたの〜

クンクン

お蕎麦を食べました


沢山食べたんだね

お腹パンパン




ピンクハートピンクハートピンクハートピンクハートピンクハート



父は
今まで見た事が無いくらい
これ美味しいなぁ〜
天ぷらとお蕎麦を沢山食べました
お蕎麦2人前キラキラ


認知症が無い頃
今より進行してない頃は
自分は食べずとも

ホラ!
美味しいから食べなーっと
人に与える方を優先する人でした

勿論マロンにも度々
おすそ分けをしていました


そんな父が
久しぶりだなぁなんて言いながら
美味しそうに沢山食べる姿は
嬉しくも
少し悲しいような
複雑な感じだったけど

食べる姿を見ていて
幸せでした

美味しい物を
家族の笑顔を見ながら
食べれるって
実は貴重で幸せな大切な時間


ごく普通の時間が
愛おしいね