譲り譲られ | たのしい老後

たのしい老後

※ 個人の感想です ※

 

私は四肢障害の歩行困難者です。

 

普通に歩いているように見えますが

両足関節が動かず痛みがある状態で

疼痛を我慢して歩いています。

 

あまり痛むときは杖を使いますが、

杖は杖で手が痛くなるので

「我慢できる範囲の足の痛み」が

今のところ一番ラクな状態です。

 

v(^-^)v

 

 

電車やバスに乗るときは

あいていれば席に座ります。

 

あいていなければ

棒(てすり?)につかまって

立てるところを探します。

 

つり革は揺れるので手に負担。

できれば動かない棒につかまりたい。

 

 

でも

 

 

そんな状態ではありますが、

席を譲ることがけっこうあります。

 

赤ちゃんマークをつけているかたとか

年齢問わず杖を使っているかたとか

それ以外にも、必要そうなかたには。

 

知らん顔できないんですよねー

「立っている辛さ」がわかるから。

 

(´・ω・`)

 

 

ある日

 

 

優先席に座っていた私は

途中駅で乗ってきた杖をつく男性に

席をお譲りしました。

 

少し離れた場所に立たれたのですが

その近くで席を譲る人がいなくて。

 

車内はそう混んでおらず、

先述の「棒」がたくさん空いていたので、

そこに移動してつかまって立ちました。

 

幾つか駅を過ぎたところで

目の前にひらひらと誰かの手が。

 

Σ(´д`ノ)ノ

 

 

 

突然のことだったので、

「え、何!?」と焦りましたが、

 

さっきの優先席の傍で立っていた

私より少し年上らしき男性が

 

「ここがあいたからお座りなさい」

と言ってくださったんです。

 

そのかたはご夫婦でいらしていて、

先に奥さまを掛けさせたところまでは

私も見て知っていました。

 

その奥さまの隣の席があいたので

座りなさいと言ってくださったわけです。

 

 

私が優先席に座っていたこと、

ヘルプマークをつけていること、

杖をつく男性に席を譲ったことを

ご覧になっていたのだと思います。

 

 

降りる駅がもうすぐだったので

丁寧にお礼を言って辞退しましたが、

 

こんななんでもない状況を

見てくれている人もいるんだな・・って

何だか心があったかくなりました。

 

( ´ー`)