引用記事:サザビーズ贋作詐欺事件:
【 米オークションハウス、詐欺の疑いでベテラン美術商夫婦を提訴 7億円以上を返還要求か(リアルサウンド) - Yahoo!ニュース 】
あの世界的オークションハウス・サザビーズで、7億円以上もの贋作詐欺事件が勃発しています。
記事によると、サザビーズのオークションに出品された作品が、なんと『贋作』だったことが判明したそうです。
しかも、贋作の判明の仕方が、『購入した顧客が疑った』ことにより発覚したとのこと。
つまり、サザビーズは、この贋作に気付きもせずに、堂々と7億円以上もの高額で顧客に売りつけていたことになります。
これでは、信頼は底まで落ちてしまうでしょう。
鑑定すらしていなかったのか、鑑定をしたけど見落としたのか、鑑定の仕方を知らなかったのか、原因はどこにあるかは分かりませんが、プロとしてはかなり初歩的な凡ミスと言えるレベルの失態です。
これが世界的に著名なオークションハウスの実態なのですから、購入者は、いかに販売側の発言を簡単に信頼してはいけないかが、分かった一件かと思います。
私たちが、鑑定の専門機関として公正公平な評価を行っているのは、まさに、このような悪事やトラブルを防ぐためです。
もしかすると、このような贋作事件が、組織的に行われるケースもあるからです。近年だけでも、多くの贋作事件が起こっていますし、日本でも起きています。
そのため、古美術品の購入時や管理時には、きちんとした鑑定評価を経て、管理するようにしましょう。
現在の世の中は、余りにも贋作が多く出回りすぎています。この現状は、何とかしなくてはなりません。