古陶磁鑑定美術館では、2021年7月30日に、書籍「古備前焼の年代鑑定」を出版いたします。
「古備前焼の年代鑑定」は、安土桃山時代の古備前焼の茶道具の真実を、科学的な根拠に基づいて解明し、その年代区分や真贋判定の方法を論理的に確立した、画期的な一冊です。
従来までの古備前焼の鑑定方法は、統一された基準や鑑定方法が存在していませんでした。そのため、各鑑定士や鑑定機関が、経験や伝承などに基づいて鑑定・評価を行っていたのです。
そこで古陶磁鑑定美術館では、当時の信頼できる一時記録と、出土品などの考古学的資料から、各情報を交通整理して、適切な時代区分と鑑定評価方法を解明したのです。
また、その過程で、これまで未発見と言われてきた「幻の桃山茶陶」、安土桃山時代の「古備前焼の建水」を特定することに成功しました。
これは、歴史的快挙と言えるほどの新発見です。
なぜなら、古備前焼の歴史の中でも、最も輝いていた黄金時代の名品が、ついに特定できたからです。
「安土桃山時代の茶道具」こそ、本物の桃山茶陶です。千利休や豊臣秀吉や明智光秀が使った、本当の茶道具です。
であれば、当時の茶会記を見る限り、備前焼の桃山茶陶とは、「建水(と水指)」のことを指すのです。
これは、茶会記のデータをみれば一目瞭然です。これからは、真実を基に、古備前焼を語らなければならないのです。
「古備前焼の年代鑑定」を読めば、古備前焼の本当の真実が分かります。
詳細は、古陶磁鑑定美術館のホームページ内の案内ページで詳しく解説していますので、どうぞご覧ください。
古陶磁鑑定美術館が、古備前焼の新たな歴史を作りだしました。