何とか収穫し出荷まで出来た。
薬かけ、草刈り、剪定、摘果、玉回し、葉摘み。
他にも様々な仕事があって、それぞれが全て初めてやることばかり。
りんごって、勝手に綺麗な赤になるのではないことを知った。
一粒一粒とても手のかかる「作品」だった。
新しい年になり、これからどうするかとても悩んだ。
農作業は基本的に我々夫婦二人だけ。
それも共働きで、農作業が出来るのは土日だけ。
まともなりんごの世話は出来ない。
父母が約50年近く続けてきたりんご園を閉園することに決めた。
そして
今日から伐採を始めた。
数年前に植えたような若い樹もあれば数十年実をつけてきた老木もある。
若い樹にも老木にも「続けることが出来なくてごめんなさい。これまでありがとうございました」と一本一本念じながら鋸をあてた。

