◆役職定年制の現実

▼NTTデータ経営研究所「事例に学ぶ

役職定年制経営レポート2011より

 

・50代前半までに役員登用を行うこと

を考えると、60歳定年を待って、ポスト

を後進に譲っていたのでは育成が間

に合わない。

 

・役職定年制は、その一助となる手段

であり、ある一定の年齢で一律に管

理職ポストから外す制度である。

 

・厚生労働省「平成21年賃金事情等総合

調査」によると、慣行による運用含め48%

の企業が役職定年制を導入している。

 

▼ダイヤモンドオンライン2017/8/28号より

 

・大手企業では、役職定年というかたち

でおおむね55歳を基準に実質的な降格

や賃下げが実施されています。

 

・1990年前後のバブル経済期に就職し

た世代が今、管理職の中心となってい

るため、ポストが極端に不足していま

す。

 

・結果として役職定年というかたちで平

社員に戻したり、賃金を減らしたり、ま

たはグループ会社に出向をさせたりと

いうことが、大手企業で急速に広がって

いるのです。

 

・年金が支給される65歳までの10年間、

どうやって収入減に耐えるのか、降格し

た中で仕事とどう向き合うか、50歳前

後の人たちは今頭を悩ませているわ

けです

 

▼毎日新聞経済プレミア 2017/9/11号

「定年後」筆者楠木新さんに聞く

 

・定年退職した途端に仕事はなくなります。

会社のなかで人間関係を培っていた人が

大半だと思うので、同時に人間関係もなく

なります。私もそうでした。

 

・そして、在職中、スケジュール帳は仕事

で真っ黒でした。ところが退職した翌日か

ら真っ白になる。「仕事」「人間関係」

「スケジュール」の三つが、定年退職日

を境に、いっぺんになくなるんです。

 

<所感>

 

・25年ほど前に会社ではじめて役職定年制

が導入され、私はその影響を受けた始めて

の世代です。

 

・幸い新設の経営相談部に配転され、経営

コンサルタントの道を歩むことができ、定年

後も自営業で77歳まで仕事を続けることが

できました、

 

・しかし。同僚や後輩の多くは、まだ心身の

力があるのに、発揮する場を失う空虚感を

抱いたものと推測しております。

 

・今回調べてみて、7年ほど前に48%の

企業で導入され、昨年では楠木新氏の

「定年後」の本が21万部も売れています。

 

・この現象の影響は社会の大きな底流の

一つになっているように思います。

 

・定年後の空虚感から脱出できる道の一

つとして「起業」という道があります。

 

・しかし、サリーマンと起業家では「在り方」

が違うので、相当な工夫と努力を重ねない

と起業を成功させるのは難しいと感じます。

 

・起業を成功させる道筋を明らかにするこ

とは、当事者ばかりでなく社会的にも大切

な課題だと思います。