100年ほど前のことですから、彼の生き方は現代にも活かせる点がたくさんあるはずです。
その中の1つとして、「死に物狂い」という言葉を挙げさせてください。
海舟の周りは「今日の味方も明日の敵」というほど、敵だらけでした。
すべてが敵であれば、いいわけも逃げ道もなく、何もかも自分の責任で戦う意外にありません。
でも、それをひとつひとつ勝ち抜いていくことが、人に感動と歓喜を与えてくれる、
相手にとって不足はないという心境には、戦うものの壮大な満足感があふれているのです。
柔軟な姿勢には死に物狂いの強さがありません。
海舟は、「努めて、我が身を世間の風に投じて、死ぬか生きるかの所まで泳いでみることだ」と言っています。
すべてのことに、まじめに、本気に、一所懸命であったのです。
世間の雨風に打たれ、人生の苦酸をなめようという、勇気があるべきだと。
ただし、海舟は「およそあせるものに大事業ができたという例がない」とも言っています。
「死に物狂いでがんばりながらも、功をあせらない」という姿勢が、日本国内をまとめ、明治維新へとつなげる原動力になったのだと思います。
毎日の暮らしにおびえることなく、食事も3食いただける現代では、「死に物狂い」という言葉は似つかわしくないのかもしれません。
そんな現代だからこそ、死に物狂いでがんばるという姿勢が、日本が現在の発展を維持していくために必要なのではないかと思っています。
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