午後から隣に住む次男がやって来て、先日、次男のところの高校3年になる長男の進学塾で開かれた懇談会に参加した話を聞かせてくれる。関大立命あたりを進学先として考えているようだが、滑り止めとして予定の近大がいわゆる関西4私学(関関同立)中の同志社を除く3校との差がほとんどなくなっているので、大和大(吹田市)あたりも視野に入れてはどうかと勧められたそうだ。長男の通う、地元ではいちばんの進学校である府立岸和田高校でもうかうかしていると和歌山大か近大あたりしか進学できなく、4私学となると余程準備をしておかなければならないようだ。先般の実力テストでは、肝心の(どこを受けるにせよ)英語が4私学にひっかかるぐらいまで来ているので、それを維持しながら国語と日本史で他の受験生と差がつかないくらいに9月以降頑張ること、とアドバイスして貰った。本人は、今日も熊取町にある大阪観光大まで河合塾主催の4私学に特化した実力試験を受けに行っているようだし、夏休み中も南海岸和田駅前にある進学塾の自習室に通っている。せめて私の出た関大くらいに入ればよいのだが。
本の話である。今日もアマゾンから荷物があって開封すると、ゲーテ(池内紀 訳)「ファウスト 第1部、第2部」(集英社文庫・各850円、1150円+税)が現われる。「ファウスト」も学生時代に読んでいるが内容についてはいまでは朧である。このところ集中的に読んでいる適菜収に誘われて、たいへん久し振りに読もうと考えての購入である。それと、敬愛する池内紀による新訳も楽しみである。
「ファウスト 第1部」 学問と知識に絶望したファウストは、悪魔メフィストフェレスと契約して魂を売りわたすかわりに、地上の快楽を手に入れ、人間の生のあらゆる可能性を体験しょうとする。メフィストと組んだファウストの遍歴が始まる。霊薬を手に入れ、若返った彼がマルガレーテを見そめる。恋の成就、彼女の母親の死と兄の殺害、そして彼女による嬰児殺し。マルガレーテの処刑とともに愛を巡る劇は終る。
「ファウスト 第2部」 雄大な自然のなかで自責の念から蘇ったファウストは、古代ワルプルギスの夜、ヘレナとの家庭生活、皇帝軍と反乱軍の合戦等、大宇宙の生命の諸相を体験する。やがて人生の<夜ふけ>を迎え、見えない目で自分の大事業を見とどけようとしながら、「時よ、とどまれ」と口にする。死んだファウストの魂が、天使たちと<かつてグレートヒェンと呼ばれた
女>の導きで聖母マリアの許に救済される。
フランスで描いた水彩によるスケッチから
「洋画家 仲村一男」のホームページ
http://www.nakamura-kazuo.jp/