内田 樹「日本辺境論」(新潮新書・740円+税) | 野球少年のひとりごと

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早朝5時に猫たち(メラ、ロク、グレイの生後1歳5カ月の、わが家にやって来て1年1カ月半の雄の兄弟。他に、同じく6月で16歳になった先住猫チビ=小型の雌がいる)に起され、餌をあたえ水を替えてやる。その間10分ほどで、もう一度寝直してから起きたのが8時前で、4個あるゴミ袋を玄関前まで運び出す(普段は娘がやってくれるが、休日と重なった日はわたしの役目)。それから洗面を済まし、書斎での読書に取りかかる。いま読んでいるのは、適菜 収の「日本をダメにしたB層の研究」(KKベストセラーズ・1800円+税)で、こちらもたいへん面白い。本書に引用されている、内田 樹「日本辺境論」(新潮新書・740円+税)と白井 聡「永続敗戦論」(太田出版・1700円+税)の2冊のことを取り上げる。

 

内田 樹「日本辺境論」 新書大賞2010 第1位!! 日本人とは何ものか? これ以降、私たちの日本人論は、本書抜きでは語られないだろう。 養老猛司さん絶賛
 日本人とは辺境人である-「日本人とは何ものか」という大きな問いに、著者は正面から答える。常にどこかに「世界の中心」を必要とする辺境の民、それが日本人なのだ、と。日露戦争から太平洋戦争までは、辺境人が自らの特性を忘れた特異な時期だった。丸山眞男、沢庵、武士道から水戸黄門、養老猛司、マンガまで、多様なテーマを自在に扱いつつ日本を論じる。読み出したら止まらない、日本論の金字塔、ここに誕生。
 私たちはどういう固有の文化をもち、どのような思考や行動上の「民族誌的奇習」をもち、それが私たちの眼に映じる世界像にどのようなバイアスをかけているか。それを確認する仕事に「もう、これで十分」ということはありません。朝起きたら顔を洗って歯を磨くようなものです。一昨日洗ったからもういいよというわけにはゆきません。(「はじめに」より)

 

   

 

白井聡「永続敗戦論」  戦後日本の核心 各種メディアで絶賛!!必読の日本論。

 いまの政治をめぐる言説、特に日米、日中、日韓、日露関係をめぐる外交にかかわる言説の本質的な欺瞞性を、若い世代もちゃんと感じ取ってくれていると知ってほっとしました。(内田樹)/日本の未来は捨てたものでない。「日米従属」と「無責任」極まりない日本の支配層を厳しく問う学者が育っていた。(孫崎 享)/読んだあと、顔面に強烈なパンチを見舞われ、あっけなくマットに仰向けに倒れこむ心境になった。こんな読後感は初めてだ。(水野和夫)

 

   

 

フランスで描いた水彩によるスケッチから

「洋画家 仲村一男」のホームページ

 http://www.nakamura-kazuo.jp/