(再録・2013.8.29既出)
父が初めて渡欧したのは1967年で、パリに家を借りてそこを拠点にイタリア、スペインと足を延ばしました。ほぼ1年間の滞在中に沢山のヨーロッパ風景をものしました。その中で大層気に入ったのがスペインで見た闘牛で、「独立展」に出品した大きな作品から小品に至るまで多くの作品を描きましたが、大きな作品を除き殆ど自宅には残っていません。これなどそういう意味で貴重な作品と言えます。画面ではわかりにくいかも知れませんが、油絵具に砂を混ぜた大変厚いマチエールが特徴です。作品寸法は、500×606ミリで制作年は不詳です。おそらく1968~9年にかけての作品だろうと思われます。
「洋画家 仲村一男」のホームページ
http://www.nakamura-kazuo.jp/