朝日順子「ルート66を聴く」(青土社・1800+税) | 野球少年のひとりごと

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午後から、女房は娘の運転する車で岸和田まで出かけ、所属する女声合唱団の定期練習に参加する。今日に予定の、2週間ほど裏庭に放置の刈り取ったオリーブの枝葉を切り刻みゴミ袋に収納の作業は、昨日夕方に済ませた。その作業を手伝っていた女房がフェンス越しに挨拶をするので確かめると、周回路を隔てて立つ小学校の元教頭のMさんで、在任中の5年ばかり地域の活動を手伝って頂いたが、誠実そのものの先生でさまざまなやり取りも的確で、わりと親しくさせて貰った。再任用で勤めておられるがそれも今年度が最後のようである。孫たちも卒業するし、小学校との縁も(開校当初からしばらくしての5年間を、校長の諮問機関である学校協議会委員も務めたりの)ますます薄くなる。

 

本の話である。アメリカにかかわるもので、朝日順子「ルート66を聴く」(青土社・1800+税)と大岡 信「アメリカ草枕」(岩波書店・1400円)の2冊のことを。刊行年は、それぞれ2021年と1979年。

 

朝日順子「ルート66を聴く」 アメリカン・ロード・ソングは何を歌っているのか アメリカ音楽の魂(ソウル)を聴く チャック・ベリー、ボブ・ディラン、ザ・バンド、ジョン・デンバー、イーグルス、ジャクソン・ブラウンがかけ抜け、歌ったルート66とは、どんな道(ロード)なのか。ブルース、カントリー、ロックンロールの名曲が生まれた背景と、歌に隠された意味にせまり、アメリカ音楽の深みへといざなう。シカゴからロスアンゼルスまで、魂のこもった歌を探しにゆく2000マイルの旅。

 

   

 

大岡 信「アメリカ草枕」 詩人の豊かな感性で捉えたアメリカの自然、都市、美術館、そして人々ーさまざまな出会いを、のびやかな筆致で綴る。

 私は行きたいところへ行き、見たいものを見、会いたい友人たち、また未知の人々に初めて会った。アメリカの自然も都市も建築物も道路も美術館も、私に多くのことを知らせ、感じさせてくれたが、何といっても最も印象的だったのは、そこで暮らしている人間そのものだった。あ、これはヨーロッパではあまり感じたことがない親近感だな、と感じさせられるような出会いがしばしばあった。(本書より)

 

ポルトガル、フランスで描いた水彩によるスケッチから

「洋画家 仲村一男」のホームページ

 http://www.nakamura-kazuo.jp/