中野信子×内田也哉子「なんで家族を続けるの?」(文春新書・850円+税) | 野球少年のひとりごと

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また、父・洋画家「仲村一男」の作品を毎日紹介しています。

午後から、女房は娘の車で岸和田まで出かけ、所属する女声合唱団の定期練習に参加する。帰りは、いつものように合唱団仲間のIさんの車で送って貰う。お礼も込めて、先日Tさんから頂戴した玉葱を差し上げる。4時まえに帰宅の孫娘たち(中学1年の双子の)であるが、木曜日はクラブも進学塾もなくわりとゆっくり出来る日である。私は、彼女らが留守中は3匹の猫たち(メラ、ロク、グレイの間もなく生後1歳3カ月半の、わが家にやって来て1年の雄の兄弟。他に、同じく6月で16歳になる先住猫チビ=小型の雌がいる)と一緒で、書斎のリクライニングシートで転た寝をしているとロクは傍の椅子で、メラは本箱の上で、グレイは階下の食卓用の椅子でそれぞれ昼寝をしている。先住猫のチビは6月で16歳になるが、最近かなり衰えてきて私たち夫婦の寝室のある洋室の、専用の小屋(段ボールで作った)で一日寝ていることが多くなった。そして昼夜逆転しているのか深夜、あるいは朝方に連続して泣き叫ぶことが増えた。何とか、先年に18歳で死んだノンのように、もう2年ほど生きて欲しいと願っている。猫たちのことは、女房のブログ「コーラスガールのひとりごと」でご確認ください。

 

本の話である。今日アマゾンから届いたのは、中野信子×内田也哉子「なんで家族を続けるの?」(文春新書・850円+税)と中野信子「ペルソナ(脳に潜む闇)」(講談社現代新書・880円+税)の2冊である。

 

中野信子×内田也哉子「なんで家族を続けるの?」 私たちは“普通じゃない家族“の子だった。

 樹木希林と内田裕也の娘として生まれ、家族団らんを知らずに育った内田也哉子。自身は19歳で結婚、三児の母として家族を最優先に生きてきた。一方、中野信子は巨大なブラックホールを抱えてきた。その原点は両親の不和の記憶だった。家族に苦しむすべての人に贈る、経験的家族論!

 ・樹木希林の結婚生活は生物学的にはノーマル?

 ・血のつながりは大事なのか

 ・貞操観念はたかが150年の倫理観

 ・知性は母から、情動は父から受け継ぐ

 ・幸せすぎて離婚した希林がカオスな裕也にこだわった理由

 ・幼くして家庭の外に飛ばされた私たちは

 ・脳が子育てに適した状態になるのは40代

 ・私は「おじさん」になりたかった

 ・惰性で夫婦でいるのがしっくりくる ほか

 

   

 

中野信子「ペルソナ(脳に潜む闇)」 脳は一貫していることの方がおかしいのだ。自然ではないから、わざわざ一貫させようとして、外野が口を出したり、内省的に自分を批判したりもするのである。一貫させるのは、端的に言えば、コミュニティから受け取ることのできる恩恵を最大化するためという目的からにすぎない。/私たちは、複数の側面を内包しながら、これらを使い分けて生きている。私たちの世代はこれを自覚的にできる人が旧世代よりも増えただろうが、人間というのは世代を問わず、そういうふうにできている。仕様だといってもよいだろう。/わたしたちのペルソナ(他者に対峙するときに現われる自己の外的側面)は、わたしがそう演じている役である、といったら言い過ぎだと感じられるだろうか?あなたが、わたしだと思っているものは、わたしではない。一時的に、そういう側面を見て取ってもらっているだけのことである。(「はじめに」より)

 

   

 

スペイン、イタリー、フランスで描いた水彩によるスケッチから

「洋画家 仲村一男」のホームページ

 http://www.nakamura-kazuo.jp/