カート・ヴォネガット「国のない男」(NHK出版・1600円+税) | 野球少年のひとりごと

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また、父・洋画家「仲村一男」の作品を毎日紹介しています。

午前6時に、雨の中ゴミ出しを終え(普段は、同居の娘がやってくれるが、今日は連合いも北陸への出張中だし、孫娘たちの中学校も振り替え休校で、せめて9時頃まで寝かしておいてやろうと考え)夜間は書斎で暮らす3匹の猫たち(メラ、ロク、グレイの間もなく生後1歳3カ月半の、わが家にやって来て1年の雄の兄弟。他に、同じく6月で16歳になる先住猫チビ=小型の雌がいる)に餌をやり水を替え、部屋の雨戸を開け光を入れてやる。その間、10分ほどのことだが寝直しをしょうと布団に入ってもなかなか寝付けず、結局ウトウトし始めたのが7時過ぎで、目覚めたのは9時まえ。昼過ぎに、水道工事会社の方が見え先日事前に点検のうえ用意の部品交換をしてくれる。1階2階のふたつのトイレの部品を新しいものに交換し、作業代も入れて20000円ほどで済む。丁寧な応対であったので、ワイン(白)を1本差し上げる。想起すれば、旧居時代に母が存命の頃、大工さんや左官屋さんなどに修理などを頼んだときに、手間賃に添えて用意の手ぬぐいやエプロンなどを手渡していた、同様のことをしているわけだ。猫たちのことは、女房のブログ「コーラスガールのひとりごと」でご確認ください。

 

本の話である。カート・ヴォネガットのもので、「国のない男」(NHK出版・1600円+税)と「これで駄目なら(若い君たちへー卒業式講演集」(飛鳥新社・1600円+税)の2冊のことを。

 

「国のない男」 さようならヴォネガット この本のすべての言葉を自分の頭にインプットしたいと思った。思わず吹き出したり、胸がつまったり、しばらく考えたり。ニ十歳の頃の若者のような、もう二度と出来ないと思っていた“震えるような読書”が再び出来て本当に幸せだった。私を嘘つきだと思ってる人も、これだけは信じてほしい。(爆笑問題 太田光)
 唯一わたしがやりたかったのは、人々に笑いという救いを与えることだ。ユーモアには人の心を楽にする力がある。アスピリンのようなものだ。百年後、人類がまだ笑っていたら、わたしはきっとうれしいと思う。(本書より)
 これが最後の一冊にして、<ニューヨーク・タイムズ>ベストセラー まさにヴォネガット、どこを切っても、どこを取っても、どこを読んでも、ヴォネガット。100パーセント、ヴォネガット、だ。(金原瑞人)

 

   

 

「これで駄目なら」 若い君たちへ―卒業式講演集 
 ヴォネガットは目と心にしみる。公園のような講演なのだ。若くして聴いても、老いてから聴いても、おなじようにこころが開く講演。いまごろ出版されて、よかった。(糸井重里)
 ここに収められた講演で、ヴォネガットは大人になることと、大きなゆるやかな家族関係を築くことを繰り返し主張している。ただ大人になるのではなく、ちゃんとした大人になることを。親子二世代だけの暮しではなく、大きなコミュニティに属し、互いに思いやり、助け合う暮らし。(円城塔=訳者あとがきより)
(本書目次より)
 〇金の稼ぎ方、愛の見つけ方!
 〇卒業する女性たちへ(男性もみんな知っておくこと!)
 〇百万長者だって持ってないもの
 〇わたしがトマス・ジェファーソンの悪口を言ったって、あなたたちにはどうにもできない
 〇音楽の慰め(この世はロクでもないことばかりばかりだから)
 〇大学に行ってないとか気にするな!
 〇ネイティブ・アメリカンたちの「ゴーストダンス」と、キュービズムを率いた画家たちの共

  通性
 〇芸術家がすべきこと
 〇自分のルーツを忘れないこと

 

   

 

スペイン、イタリー、フランスで描いた水彩によるスケッチから

「洋画家 仲村一男」のホームページ

 http://www.nakamura-kazuo.jp/