養老孟司「死の壁」(新潮社・680円+税)、『「自分」の壁』(新潮新書・740円+税) | 野球少年のひとりごと

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また、父・洋画家「仲村一男」の作品を毎日紹介しています。

午前中は、関西学生野球連盟の母校と立命のゲームをスカパーでの中継で観戦する。ゲームは、プロ注目の金丸くん(4年、神港橘)が被安打3、奪三振10、無四死球で立命を完封。唯一の得点は4番富山くん(4年、大阪偕成)の本塁打によるもので、1-0での勝利。開幕の京大戦をよもやの連敗で勝点を落としてしまっただけに負けられない今日の一戦であったが、エース金丸くんの力投があって何とか勝てた。それにしろ、打てない打線(ここまでの3試合でわずかに2得点)をどうするのかが当面の課題。明日の母校先発、順当なら荒谷くん(3年、佐賀北)と考えるが何とか前半を持ちこたえてゲームを作って欲しいところ。

 

本の話である。養老孟司のもので新潮新書から、「死の壁」(新潮社・680円+税)、『「自分」の壁』(新潮新書・740円+税)、「遺言。」(新潮新書・720円+税)の3冊のことを。

 

「死の壁」 逃げず、恐れず、考えた。最終回答。

 ガンやSARSで騒ぐことはない。そもそも人間の死亡率は100%なのだから……。誰もが必ず通る道でありながら、目をそむけてしまう「死」の問題。死といかに向合うべきか。なぜ人を殺してはいけないのか。生と死の境目はどこにあるのか。イラク戦争と大学紛争の関連性とは。死にまつわるさまざまなテーマを通じて、現代人が生きていくための知恵を考える。『バカの壁』に続く養老孟司の新潮新書第二弾。

 いまでは多くの人が、死を考えたくないと思っているようです。もちろんそんなことを考えても考えなくても、さして人生に変わりはないはずです。結論はわかっているからです。でもたまにそういうことを考えておくと、あんがい安心して生きられるかもしれません。ともかく私は安心して生きていますからね。(本文より)

 

   

 

『「自分」の壁』 「自分探し」なんてムダなこと。「本当の自分」を探すよりも、「本物の自信」を育てたほうがいい、脳、人生、医療、死、情報、仕事など、あらゆるテーマについて、頭の中にある「壁」を超えたときに、新たな思考の次元が見えてくる。「自分とは地図の中の矢印である」「自分以外の存在を意識せよ」「仕事とは厄介な状況を背負うこと」-『バカの壁』から11年、最初から最後まで目からウロコの指摘が詰まった1冊。
   目次・第1章  「自分」は矢印に過ぎない
      第2章  本当の自分は最後に残る
      第3章  私の体は私だけのものではない
      第4章  エネルギー問題は自分自身の問題
      第5章  日本のシステムは生きている
      第6章  絆には良しあしがある
      第7章  政治は現実を動かさない
      第8章  「自分」以外の存在を意識する
      第9章  あふれる情報に左右されないために
      第10章 自信は「自分」で育てるもの

 

   

 

「遺言。」 動物とヒトの違いはなにか?私たちヒトの意識と感覚に関する思索…それは人間関係やデジタル社会での息苦しさから解放される道にもなる。「考え方ひとつで人生はしのぎやすくなりますよ」、そう著者は優しく伝える。ひと冬籠って書き上げた、25年ぶりの完全書き下ろしとなる本書は、50年後も読まれているにちがいない。知的刺激に満ちた、このうえなく明るく面白い。「遺言」の誕生!80歳の叡智がここに

 

   

 

フランスで描いた水彩によるスケッチから

「洋画家 仲村一男」のホームページ

 http://www.nakamura-kazuo.jp/