小林武彦「なぜヒトだけが老いるのか」(講談社現代新書・900円+税) | 野球少年のひとりごと

野球少年のひとりごと

本のことを中心に、関西学生野球や高校野球のことをつぶやいています。
また、父・洋画家「仲村一男」の作品を毎日紹介しています。

午前中、女房は娘の運転する車で出かけ帰りは水間電車で帰って来るが、始発駅である貝塚駅構内にあるパン屋さん「アルヘイム」で、私の昼食用に惣菜パン(セサミチーズウィンナーとカレーパン)を買ってきてくれる。それを冷たい珈琲で食べ、昨日から読み始めた「長谷川伸全集 第二巻 蹴手繰り音頭 馬頭の銭」(朝日新聞社・1200円)に取りかかる。200頁まで読み進めたところで休憩を兼ねて、冷たいミルクコーヒーを飲みながらパソコンに向っている。ちょうどその頃にアマゾンから荷物が届いて開封すると、小林武彦「なぜヒトだけが老いるのか」(講談社現代新書・900円+税)が現われる。私にとってはじめての著者であるが、タイトルに誘われての注文である。読了後にあらためて

 

小林武彦「なぜヒトだけが老いるのか」 人間以外の生物は老いずに死ぬ。ヒトだけが獲得した「長い老後」には重要な意味があったー 大反響 累計20万部!『生物はなぜ死ぬのか』待望の最新作!生物学で捉えると「老いの常識」が覆る!

 ヒトの場合は、この死の前に「老いの期間(老後)」があります。ヒトでは老後が30~40年と非常に長いです。しかも、いわゆるヨボヨボな状態ーシワが増え、動きが緩慢になり、物忘れがひどくなるーは、ヒト特有のものです。実は、こられ長い老後もヨボヨボな状態も、ヒト以外の生物にはほとんど見られません。「老い」は「死」とは違い、全ての生物に共通した絶対的なものではないのです。いったいなぜ、ヒトだけが老いるのでしょうか。(「はじめに」より)

 「老いの意味」を知ることは「生きる意味」を知ることだった

   本書のおもな内容

   ●産卵直後に死ぬサケ、老いずに死ぬゾウ、死ぬまで子が産めるチンパンジー

   ●ヒトは、人生の40%が「老後」

   ●ヒトは毛が抜けて長生きになった?

   ●長寿遺伝子の進化

   ●寿命延長に影響した「おばあちゃん仮説」と「おじいちゃん仮説」

   ●「老化するヒト」が選択されて生き延びた理由

   ●ミツバチとシロアリに学ぶ「シニアの役割」

   ●昆虫化するヒト

   ●不老長寿の最新研究

   ●85歳を超えたら到達できる「老年的超越」というご褒美

   ●老化はどうやって引き起こされるのか

   ー生物学者が提言する「最高の老後の超え方」とは。

 

   

 

フランスで描いた水彩によるスケッチから

「洋画家 仲村一男」のホームページ

 http://www.nakamura-kazuo.jp/