「エリック・ホッファー自伝」(作品社・2420円)、「大衆運動」(紀伊國屋書店・2200円) | 野球少年のひとりごと

野球少年のひとりごと

本のことを中心に、関西学生野球や高校野球のことをつぶやいています。
また、父・洋画家「仲村一男」の作品を毎日紹介しています。

昨夜から降り出した雨は午後3時過ぎには上がったが、どこへも出かけず書斎で本を読んでいる。昨日からウェイト・トレーニングを再開していて、起床時にすぐに起き上がれなかった程度に疲れを持ち越している。と言うのも、バーベルによるトレーニング(18キロのバーベルを、連続25回ジャークで持ち上げることを2セット)で、少し左肩に痛みが出て中止していたものを3週間振りに再開した。ウェイト・トレーニングは高校生の頃から続けてきたが、今年に入りフィットネスバイクを購入しそれもメニューに加えた。お陰で、脹脛とハムストリングスは目に見えて太くなってきている。コロナ禍で、ウォーキング(速歩に近いかたちで1時間ほど)はサボりがちであったが、夏に向けてこちらも本格的に復活しょうと考えている。数年前までは、毎日バットの素振り(左右で100本ほどの)を行なっていたが、こちらも数を減らして試みてみたいと思っている。173センチ(現役の頃より、2センチ低くなって)で72~3キロ(逆に3~4キロ太っている)は、この歳では理想的な体型と言えなくもないが、腹部ばかりに脂肪がつくのは困る。従って、ウェイト・トレーニングなどで少し整えてと考えている。

 

本の話である。久しぶりに、エリック・ホッファーのものを読みたくなって本箱から机上近くに持って来たのが、「エリック・ホッファー自伝」(作品社・2420円)、「大衆運動」(紀伊國屋書店・2200円)の2冊である。「エリック・ホッファー自伝」は再読となる。

 

「エリック・ホッファー自伝(構想された真実)」 感動のロングセラー!かくも波瀾に満ちた生涯があろうか 失明、孤独、自殺未遂、10年の放浪、そして波止場へ…。社会の最底辺に身を置きながら、独学によって思想を築き上げた<沖仲士の哲学者>が綴る情熱的な精神のドラマ。

 彼の人生そのものが、これほど数奇な人生があろうかと思わせるほど波乱に富んでいるが、それ以上に面白いのが、彼がいろんなところで出会った、数々の特異な社会的不適応者たちの語る自分の人生である。……その一つ一つが、まるで極上の短篇小説以上の仕上がりになっている。……文章の細部にいたるまで刺激的な本だ。(立花隆氏評)

 

   

 

「大衆運動」 宗教運動、民族主義運動、ファシズム、ナチズム、コミュニズム、排外主義……何が人々を集団行動にのめりこませたのか? 「自らが卓越した人物であると主張する根拠がないと考えれば考えるほど、人は自分の国や宗教や人種や聖なる大義が卓越したものであると主張するようになる」

 1930年代のヒトラー台頭を機に大衆運動について思索をはじめたホッファーは、そのころ出合ったモンテニューの『エセー』に魅了され、思考を文章にすることを志す。1951年、ホッファー49歳の年に刊行された『大衆運動』は世界的なベストセラーとなった―

 肉親との死別、貧困の日々、自殺未遂……数々の苦難を乗り越え、独学で築き上げられた思考の結晶

 <沖仲仕の哲学者>生誕120年記念 社会思想の古典的名著の新訳叛

 

   

 

「ポルトガル」で描いた水彩スケッチから

 

「洋画家 仲村一男」のホームページ

 http://www.nakamura-kazuo.jp/