(再録)ブラッド・ストーン「ジェフ・ベゾス 果てなき野望」(日経BP社・1800円+税) | 野球少年のひとりごと

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(再録・2020.9.4既出)

午後から、2階のすべての部屋(14帖の書斎、8帖、6帖の洋室)に掃除機を掛ける。書斎の床に直置きの本が増えて、それらを移動させながら掃除するのは1カ月に1回くらいで普段は見えているところだけの手抜き掃除である。午後4時頃まで、今朝から読みかけている宮本 輝「真夏の犬」(文藝春秋・1165円+税)に集中する。短編小説集であるがさすがに上手い。このところよく読んでいる佐藤正午は小説巧者として評価されているようであるが、わたしには少しだけ物足りない(ストーリーテリングや会話、ディテールの巧みさは認めるとしても)ところがある。宮本 輝と比べ文学性というか小説の深みに差があるように思う。従って、わたし流の評価である「☆」をつけるまでに至らない。

※「☆」がよい、「☆☆」が大変よい。

 

午後4時から、いつものように45分ほどのウォーキングに出かける。太陽が照っていないことと風が少し吹いていることもあり暑さは感じないが、湿気があるのかベースボールキャップ(今日はレッドソックス)やポロシャツ、綿パンの中は汗でびっしょりである。まあ、全身で汗をかくことは何か新陳代謝が促進される気がして、とても気持ちがいいしリフレッシュできる。

 

帰宅するとアマゾンから荷物があり開封すると、ブラッド・ストーン「ジェフ・ベゾス 果てなき野望」(日経BP社・1800円+税)が現れる。「副題にアマゾンを創った起業家は、未来をいかに変えるのか」とあるように、周知のアマゾン創業者ジェフ・ベゾスに取材したものである。いま興味を持ち集中的に読んでいる一連の読書(アップルやグーグル、フェイスブックなどの創業に関する物語)の主要な1冊として購入したものである。いずれにも言えることであるが、小説よりよほど刺激的であり面白い。こういう時代に、作家は何を語ればいいのか難しいところがある。文学が現実を超えていないというか、その乖離はますます拡がる一方のように思う。

 

ブラッド・ストーン「ジェフ・ベゾス 果てなき野望」 すべてを売るショッピングサイト、電子書籍、クラウド、宇宙―ベゾス本人、親族、アマゾン幹部に徹底取材した唯一のベゾス伝

 ジェフ・ベゾスとは何者か?

 〇実の父はサーカス団員、両親は10代でベゾスをもうけた

 〇幼少期はキューバ難民の養父とテキサスの大牧場の祖父から学ぶ

 〇けたたましい声で笑う陽気な男

 〇弱った中小出版から交渉しろとげきを飛ばす冷酷な経営者

 〇10年以上先を見据えた投資戦略

 〇ライバルを蹴落とすためなら赤字もいとわない安売り戦略

 〇批判などなんのその

 〇20年以上前から「エブリシング・ストア」のビジョンで突き進む

 〇宇宙飛行士を夢見た少年はロケット会社も経営する

 

 

写真は、東山丘陵で撮影する。