レイモンド・カーヴァー(村上春樹 訳)「夜になると鮭は…」(中公文庫・320円) | 野球少年のひとりごと

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午前中に、近所の歯医者さんまで被せ物を2カ所装着に出かける。20分ほどで終わる。どちらも神経を残してあるが痛みはまったく感じなかった。それにしろ歯医者さんに掛るのは楽しいものではない。今回も、コロナ禍をいいことに半年近く放置したがこれで正月は滞りなく餅を食することが出来る。歯医者さんが歩いて5分足らずの所にあるのはいずれにしろ助かる。治療後30分を経過してから昼食を摂り、昼食後は裏庭の無花果の枝を払い冬支度をする。昨日に届いた剪定鋏の切れ味を試す目的もあったが、軍手をしていないと怖いほどの切れ味であった。庭木に関しては、柿の枝の整理と同じく4メートルを越えつつある林檎の枝を払うことなどで、一応の切りとするつもりである。6メートルを越える大木に育ってしまったオリーブについては、かなり下部分は刈り取ったので天辺付近は改めてと考えている。後は、庭全般に真砂土(18キロを15袋ほど)を撒き、冬のはじめにそれぞれの木の根元に肥料を入れてやることで今年の作業は終わる。

 

本の話である。レイモンド・カーヴァー(村上春樹 訳)「夜になると鮭は…」(中公文庫・320円)のことを。刊行年が1988年で、この年に友人の勧めで読み始めた村上春樹のものを立て続けに20冊ほどを読了し、「中国行きのスローボート」「羊をめぐる冒険 ㊤㊦」「パン屋襲撃」「ノルウェーの森 ㊤㊦」などに感心することになった。その記念すべき年(村上春樹を知った)におそらく村上春樹翻訳のものまで手を広げようと考えて買ったのが、レイモンド・カーヴァー「夜になると鮭は…」であると思われる。そこで村上春樹の短編同様の愉しみを、レイモンド・カーヴァーに覚えたように記憶している。考えてみたら、彼らとのつき合いも30年を越えたわけだ。

 

レイモンド・カーヴァー(村上春樹 訳)「夜になると鮭は…」 寡黙が生み出す豊穣な短編世界

 村上春樹の名訳によって、ぼくらがその存在を知ることになったレイモンド・カーヴァー―彼は、ジョン・アーヴィングと並んで、まぎれもなく80年代アメリカの文学シーンを代表する作家である。アーヴィングが果てることを知らぬ饒舌な長編作家であるのに対して、カーヴァーは一瞬のきらめきを切りとる短篇作家・詩人である。第一短篇集『ぼくが電話をかけている場所』に続く本書には短編小説、エッセイ、詩が収録され、より洗練されたレイモンド・カーヴァーの文学世界にぼくらは向い合うことができる。

 

 

写真は、貝塚市二色浜海浜公園で撮影する。